ハローワーク

学生課が授業料免除に必要な書類が足りないと言うので奈良ハローワークまで。正式には「公共職業安定所」と言うのだが、確かに昔はみんな「職安」と言っていた気がする。

「公共」「職業」「安定所」というのはなかなか含蓄のあるいい名称だとは思うが、職業は安定していないといけない(数年で転職とかもってのほか)というような価値観を反映した名前は時代遅れということだろう。なにが「ハロー」か、実態が分からないイメージ先行の名前だ、という批判はあるだろうが、もうみんな略すにしても「職安」でなく「ハロワ」なんだよな。足を運びやすくしただけでもこういう名前にした功績は大きいだろう。

最近はハローワークでも求人はインターネットでカチカチクリックして検索するのがメインらしく、これなら自宅からでもいいんじゃない? と思ったりもするのだが、実際たとえば東京のハローワーク(渋谷とか)だと「ヤングコーナー」というのがあるそうで、担当官と面接して就職相談というかカウンセリングもあるらしく、就職にまつわる悩み事とかも聞いてあげて、就職を含めトータルにサポートしているようだ。これまでそういう悩み事って親とか先輩とかそういう立場の人が聞いていたのかもしれないが、そういったつながりがなくなってきているとすると、やはり公の立場から支援しないといけないのかとも思う。地方自治体もがんばっているなあ。

ちなみに東京だと東大生もよくハローワークに来ているそうで、就職して職場でいじめられたので辞める、もう死にたい、なんてこともあるらしい。東大生は3割がうつ病だそうで、コミュニケーション障害っぽい人もけっこういるし、笑えない話である。