漫画と小学生

ジョジョの奇妙な冒険』という漫画のゲームを買ったので、先週研究室にある1巻から28巻まで読んで「復習」してみた。1巻から28巻までに収められているのは「波紋(仙道にまつわる呼吸法を用いた超能力)」に関係する第1部と第2部、そしてスタンドが登場する第3部である。

ジョジョといえば最初に読んだのは小学生のときだ。その当時まだ眼鏡をかけていなかった(眼鏡をかけ始めたのは小学4年生から)自分は母の言いつけ通り週何回か「視力回復センター」なるものに通っていたのだが、この「視力回復センター」は駅の近くにあったので、いつも帰りがけにおもちゃ屋と本屋に寄って帰っていて、そこで2時間くらいファミコン(田無駅前のポポロというおもちゃ屋沙羅曼蛇を何周もしていた兄弟は自分たちです)やったり漫画読んだりしていたので、小学3年のころから視力回復するはずなのに視力は低下する一方で、結局1年後には黒ぶち眼鏡よこんにちは、と相なったわけだ。(兄もそんなに目はよくないのだが、日常的に眼鏡かけるほどではない。兄弟4人で眼鏡を常にかけているのは自分と一番下の弟だけである)

小学生のときどんな漫画を読んでいたのかあまり記憶にないのだが、思い出せるだけでもジョジョの奇妙な冒険シティーハンターブラックジャック・スーパードクター K なんかを読んでいた。このころからミーハーな性格で、スラムダンクの連載が小6のころ始まったから中学に入ってバスケ部に入ろうとしたくらいなもので、漫画の影響で将来は医者になりたい(でも治療するんじゃなくて研究職か作家になろう)と思っていたので、暢気なものである。

そんな中で自分の人生に多かれ少なかれ影響を与えたのは、週間少年ジャンプで一時期連載されていた「てんぎゃん」という漫画である。この漫画は南方熊楠について描かれた漫画で、この Wikipedia の文章にも書いてあるとおり、ジャンプにしては内容が高尚な漫画だったわけだが、齢数えにして13の守少年は大きくなったら南方熊楠のようになりたいと心に決めたのであった。(余談だが、中学受験のとき塾で面接対策なるものがあって、そこで想定問答として「尊敬する人は?」と訊かれたとき「南方熊楠」と答えたのをよく覚えている) 19世紀すでに Nature に何本も論文載せていた日本人がいたって知らない人多いと思うのだが、独学でここまでするってすごいものだ。

いくら読んだ漫画が漫画でもスタンド使いもっこりスナイパーになりたいと思わなかったのは、小学生ながらまともな人生を歩むつもりはあったのだろう(笑) (いや、中学時代仙道や密教チベット仏教なんかはかなり集中して勉強したので、ある意味ジョジョに通じるものはあったのかもしれないが……)