多様性確保のために要るコスト

今日は妻の在宅日だったが、午後 ICU の非常勤だったので、自分も在宅で仕事をさせてもらう。いつもは妻の在宅日は日野キャンパスに出勤しているのだが、ICU は自宅から15分なので……。

午前中は新里さんの NLP コロキウムを聞き、開発に思いを馳せる。自分は結構開発寄りの話が好きな気がしている。深層学習時代で色々変わってしまった感があるが……。

お昼からは ICU でアルゴリズムとデータ構造の授業。最初の1-2回はプログラミングで学生が使う言語にものすごい多様性があったが、1ヶ月経ってほぼ収束し、Java、C、Swift、JavaScript がそれぞれ1人で、残りは全員 Python。まあ何も指定しなければデフォルトは Python だろうな、と思うので、そこは想定通りであったが、ロングテールで多様性があるのは面白かった。ちなみに自分は C++20 で書いている)

授業後は世話役の先生と少し雑談。ICU の(文系の科目が多い)教養学部で情報科学メジャーを軌道に乗せてきた様子をお聞きしたりすると、大変参考になる。一橋のソーシャル・データサイエンス学部も、大学で開講されている科目の多くは社会科学系であり、多分同じような感じになると思うのである(それも、この非常勤講師をお引き受けすることにした理由の一つである)。 ICU は卒業生の人たちを思い浮かべるとこれは成功裡だと思うのであるが、一橋 SDS も副専攻みたいなシステムがあればいいのかなあ。(研究的には直接メリットが見えないことに時間を使うことになるので、そういう仕組みを作る合意を得るのが難しいかもしれないが)