教員も会って話せる合同研

本日は東大本郷キャンパスにて東大(宮尾研、谷中研)、東工大(岡崎研)、都立大(うち)の合同研究会(事前登録が必要なクローズドのイベント)。吉田奈央さんと、昔田中穂積先生ゆかりの研究室でやっていた合同研的なもの、対面ポスターでやりたいですね、という話を昨年からしていて、新型コロナの流行の波が来たり引いたりして、できるかどうか心配であったが、最初はスモールスタートということでできそうな雰囲気だったので決行する運びになったのである。

昔の合同研自体は、NLP 若手の会シンポジウムが軌道に乗ってきたので、研究をスタートしたばかりの人の発表や若手の交流の場所としては歴史的役割を終えたかと思って自分が助教のときに終わらせたのであるが、指導教員の立場の人の交流の場所がないなあ、とも思って。(JAIST の白井先生が、合同研がなくなるとき、教員の交流の場所が減るのは残念とおっしゃっていた気持ちが、研究室の運営をしている今ではよく分かる)

研究会の前は宮尾研にお邪魔してコーヒーを淹れていただいたり。宮尾さんとは先日の最先端 NLP 勉強会でもお会いしたが、佐藤一誠さんにも久しぶりにお会いしてお話できてよかった。人工知能学会とか IBIS とか、少し広い分野の人が集まるイベントに行かないと、同じ分野の人としか会えないものである。あと、朝倉さんは前から Twitter では拝見していたが、こうやって対面で集まって話せるのはいい機会であった。

ポスター発表は結構な盛況で、谷中さんも授業前のお忙しい中に顔を見せていただけて、イベントとしては完全にやってよかったなと思う。そういえば、一橋のソーシャル・データサイエンス学部では欅さんの研究室と自分の研究室は連携予定で、宮尾研と谷中研が研究グループを形成しているという話をだいぶ参考にさせてもらっているので、そのうち一橋の学生もこういうイベントで発表できるようになるといいなと思っている。

あと、ポスターを印刷するというのが学生の間でロストテクノロジー化しているようで、バタバタするのも含めていい体験だったと思う。あと、学外の人と年1回でも直接会って話したりする人がいるというのは、そのコミュニティのメンバーでいようと思う動機の一つになりうると思うので、特に大学院生は、色々なところに知り合いがいるのは長く苦しい学生生活を乗り切るにも大事だと思うのであった(研究発表はおまけのようなものだが、おまけがないとなかなか参加しにくいという逆転の構造)。

帰りは岡崎さんと一緒だったので、ちょっとだけお茶(というかコーヒー)して帰る。岡崎さんのところの状況を聞いたり、自分のところの課題を相談したりするのもすごく参考になるのだが、やはり対面で会わないとなかなか話しにくい種類のコミュニケーションがあるなあと思ったりする。夜の飲み会である必要は特にないのだが、少人数で色々メンバーが変わったりしながらざっくばらんに話す機会。オンラインでもできなくない気はするのだが……。