リーダブルであるかどうかを意識する

熱がまだ引かないので今日は出勤を断念し、午前中は在宅で共同研究ミーティングに参加。

昼からは大学院の集中授業の補助。詳しくはリーダブルなコードを書く習慣の身に付け方・実践の仕方というブログ記事にまとめていただいたのだが、本学の学生で足りてないと思うのはソフトウェアエンジニアリングの実践だと思っていて、以前からこちらのククログを拝見していて、うちの学生向けに演習の授業をやってもらえるといいなと思って今回お願いしたのである(引き受けていただいて、大感謝)。

結局ちゃんと研究・開発するという気持ちでやらないと、卒論で作ったやっつけ仕事のデータを延々引き継いで(データがひどいせいでちゃんとした研究にならないのに)苦しんだり、あるいは修論を書いた先輩のソースコードを引き継いで修正することで修論を書くことになっているのにそのソースコードがひどいものだったり、ということが往々にしてあるので、一度この負の連鎖を断ち切らないといけない、というのがモチベーションである(多分こういう授業を数年やると、大学院の学生がある学年では希望者0人になったりすることがあるような不人気の研究室でない限りは、後輩に知識が継承されるはず)。

実際、修論の副査でソースコードが付録でついていたりすると(あるいは本体に疑似コードが書かれていたりすると)、それをひたすら添削したりすると、その研究室の2年後くらいの後輩の研究がしっかりしたものになる、という実感があり、研究室単位でやるのはもちろんであるが、副査として見ている研究室までがカバーできるとしても、学科単位でやらないと卒業生の評判も上がらないと思うので、数年かけて少しずつベースを上げていくつもりで取り組んでいるのである。

あと、今回は2-3人のグループによるグループワークが主体で、コロナ禍なので対面とオンラインは本人の希望によるものにしたのだが、結局学生は対面:オンライン=1:2になったので、5人アサインしてもらった TA を1:4に割り振ったのだが、これでもまだ少し TA が足りなかったようなので(対面もオンラインも TA の学生がいてくれて、無茶苦茶助かった)、オンラインを主体とするなら TA をどのように確保・配置するのかは要検討である。