学生の方がどんどん先に行く

今日は本来出勤日ではなかったのだが、備品廃棄の前日に書類を提出しないといけなくて、その書類の記述のためには出勤する必要があったので、出勤することに。

お昼から出勤してメール処理をしつつ、廃棄対象の物品を同定したり(シールがない Mac は、外形はほぼ同じなので、起動しないと分からないこともある)、シールを剥がしたり。そして、粗大ゴミ扱いされるのは、最大の辺が 30 cm 以上という制約があるのを知る。これを下回るものは普通に「燃えないゴミ」で出せ、と。そうなんだ……(NAIST からずっと使っていた Drobo の調子が悪く、最近捨てようと思ったが、これは「燃えないゴミ」でいいらしい)。

夕方は愛媛大学データサイエンス研究セミナーで牛久さんのトークを聞く。やはり牛久さんのトークは(資料作りも)うまくて、参考になる。むしろ自分より若手には研究もできれば開発も教育(大学に限らず、広く後進を育てる仕事)もでき、みたいなマルチタレントの人が多く、自分はどういう立ち位置で行くべきか、ということを考えたりする。

首都大の情報通信システムコースに来て、研究大学ではない(=大学院重点化されてない、くらいのつもり)地方国公立大学の理工系の学部で自然言語処理の研究するならこんな感じか、という試行錯誤をやってきていて、割と再現性が高い形でベストプラクティス的なものが分かった(自分でなくても、あるいは首都大でなくても再現可能)、と思っているのだが、学部再編と大学名称の変更を経て都立大の情報科学科になってからは、あまり工夫しなくても(?)学科に優秀な学生が入ってきてくれるようになったので、研究室配属後に教員の工夫する余地が減ったように思っている(それ自体は一般的には好ましいことだろうが)。まあ、研究室配属前をどう過ごさせるか、というところに教員の工夫する余地がまだまだ残されているのであるが(今年は情報オリンピック入試で入学した学部1年生に、学部4年生と一緒に研究室の基礎勉強会に出てもらった)、勝負はほぼ研究室配属前の感じである(研究室配属の前の授業等で自分の研究室に来てくれるかどうかが決まるという意味もないわけではないが、どういう学生が研究室に来ても普通に研究ができるようになった、という意味)。

あと、情報科学科的には学科としてはほぼ局所最適解に到達していて、あとは電子情報システム工学科も含めて(主に)カリキュラムをどうするか、というくらいかなぁ。電子情報システム工学科、入学後に情報システムコースか電気通信コースかを選択するのだが、コース分けは半々にするので、なかなか厳しいものがある。研究室配属に直結する教員ベースで考えるとそうならざるを得ないわけだが、学生数ベースで教員数が決まっているにもかかわらず、こうならないといけないのか、と思ったりする(学生の流行でコロコロと教員を変えるわけにもいかないので、短期的にはそうせざるを得ないのも分かるのであるが)。コースに分かれたとき情報系のコースでなくなったら情報系の授業は取らないよ(別のコースでも情報系の授業は取れるのだから、本当に勉強したいなら自分のコース以外の科目も取ればいいだけ)、というくらいの情熱なのであれば、そんなにケアしなくてもいいのでは、というような気もするが……。