統計でウソをつくのはお手の物

午前7時から2時間半ほどメール処理。最近娘の起きてくる時間が遅いので、これ幸いと仕事をしているのだが、これは教育的にいいのだろうか(7時台に起こした方がいいような気もする)。

昼は久し振りに「統計でウソをつく法」を読む。学部1年生向けの授業を担当しているので、それで紹介するかどうか迷って再読したのである。

統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門 (ブルーバックス)

統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門 (ブルーバックス)

これ、自分が学部生のときに「基礎演習」という1年生向けの授業で「古いけどおもしろいですよ」と言われて読んでみて、確かにとてもおもしろかった記憶があり、再度読み返しても確かにこれを読んでテレビの統計の見方が変わったなぁ、と思い出す。この本は、統計に騙されないように、どのようにして騙すことができるのか、という方法をあれでもかこれでもかと出しているので、無茶苦茶参考になる。「ヤバい経済学」も説明がうまいなと思ったものだが、こちらは実用性が極めて高いので、文系理系関係なくみんなに読んでもらいたい。

学部生に対して授業をするようになり、実は自分が学部生のときに受けた授業や浪人時代に受けた予備校の授業をよく思い出すのだが、「この先生の授業はおもしろい」と思ったような授業はできているだろうか。B1-B3 相手に講義をするのが専門ではなく、B4 以降の研究室での教育が専門だと思っているので、研究を一緒にしている学生が研究のおもしろさを感じてくれれば、自分が考える理想的な教育ができているとは思うが、それはそれとして授業をするスキルも上げたいと思っている。

野矢先生は自分が教育に感じてもっとも影響を受けた人の一人で、「何か新しく勉強したいと思ったら、講義ノートを作りながら授業をすると勉強できる」というのは最近よく分かるようになってきた。あと、「教員の頭の中にある答えを書かせるような試験・レポートは学生に失礼」というのは頭の中に残っているのだが、実践するのは中々難しい。