自らのベースラインを把握する

お昼から小金井公園のプールに行く。だいぶ暖かくなってきたせいか、結構人が多い。今年の夏は保育園の遠足のプール(昭和記念公園のレインボープール)に行きたいが、行けるかなぁ。

ヤマザキマリの「仕事にしばられない生き方」を読む。

仕事にしばられない生き方 (小学館新書)

仕事にしばられない生き方 (小学館新書)

これまで「世界の果てでも漫画描き」や「イタリア家族」のようなヤマザキマリの半生記を読んできたのだが、この半生記はそれを上回る過酷さで、強く生きるというのはどういうことか、と考えたりする。娘もこういうたくましさを持ってくれるといいが、ここまで厳しい環境で育てないといけないかと思うと、甘やかしてしまっている自分としては、少し尻込みしてしまう。

「自分中での仕事のベースラインを作る」というのがこの本の前半の主要なメッセージであるが、自分も学部生時代にハンバーガー店でホールのアルバイトをしたり(東大生なのにこんなこともできないのかと馬鹿にされ)、ペンションで住み込みのアルバイトをしたり(馬鹿にはされなかったが、仕事が遅すぎると露骨に不満を言われ)、寮の住み込みチューターのアルバイトをしたりして、「頭を使わないルーチンワークは自分には適性がない」ということがよく分かったので、それ以降はできるだけ頭を使う仕事をしているし、肉体労働を含むルーチンワークが淡々と(効率よく)できる人を尊敬しているのだが、学部時代の経験から最悪どんな形でも生きていける、というのは自分もときどき考えるので、job security がない状態でも生き抜く、というたくましさは大事かなと思う。そういう意味では、自分のベースラインはファストフード店のアルバイトだなぁ。アルバイトの人間関係が楽しかったわけでもなく、特にお金を貯めたかったわけでも、経済的にどうしても必要だったわけでもなく、人生経験として働いていたが、最悪ああいう形でお金を稼いででも生きていくのだろう。