声優の道に進まず教員に

少し自分の時間がほしかったので、2時間ほどもらって武蔵境に行く。月に1回くらいはこういう時間があると助かるな〜(まあ、娘つきでもできなくはないことなのだが、娘がいるとじっくり時間をかけられない)。

前日の運動会で疲労困憊したのでマッサージしてもらえるかと思ったが、日曜日なのでどこも夕方まで満杯。みんな考えることは同じか……。(土日は予約しておかないと無理)

武蔵境というと最近 Amazon Prime Video で見た「SHIROBAKO」を思い出す。武蔵野アニメーションという武蔵境にあるという設定のアニメ制作会社で制作進行として働く主人公を取り巻く話で、「花咲くいろは」に次ぐ「働く女の子」シリーズだというのは全部見たあとに知ったのだが、自分の中でこれまで見たアニメの最高評価を塗り替えた。たまたま娘の通う保育園にアニメ関係者が多い(アニメーターやらプロデューサーやら)ので、あそこの父や母はこういう仕事をしているのか〜、なんて思いながら楽しめたりもした。

ちなみにそのあと「サクラクエスト」を見てこれもいい作品だと思ったが、同じ「働く女の子」シリーズだったようで、どうも自分はこういう設定(老若男女それそれの持ち場で奮闘する話で、特に色恋沙汰もなければ萌え要素もない話)が好きなようである。お勧め順に「SHIROBAKO」「花咲くいろは」「サクラクエスト」である(この順に、自分が成人になってから見たアニメのベスト3)。

アニメ業界と言えば森川智之「声優 声の職人」を読んだ。

声優 声の職人 (岩波新書)

声優 声の職人 (岩波新書)

自分も高校生のとき、英語の授業で「おい小町、きみ声がいいね。洋画の吹き替えとか向いているんじゃないの」と言われたり、芝居をやっている友人にも似たことを言われたりして、少しだけ声優という仕事について考えたことがあるので、なるほどふむふむ、と思いながら読む。当時はこんな本もないし、ウェブに情報もなかったし、時代は変わってよくなった(その分競争も激しくなったが)。

そもそも自分がやりたかったのは声優ではなくラジオで番組を持つような仕事で、そういう意味ではこの本で書かれているようなプロデューサー業も含めたような仕事が近かったのかな、と思ったりする。声優自体については岩田光央「声優道 - 死ぬまで「声」で食う極意」が詳しく、深夜ラジオで彼の番組もたくさん聞いていただけに、当時こういう気持ちで番組をしていたのか、と知ってちょっとショックだった点もあるが、プロというのは厳しいものだと思ったりする。
森川智之岩田光央も、浮き沈みの激しい声優業界でずっとこの先生きこのるには、という話を別々の方法で書いているが、こうやって残れる人も一握りだろうし、生存バイアスを取り除くともう何も残らないのでは(声優業界で、こうやればずっと続けられる、という定石はない)、と思ったりする。(2冊の本を比較すると後者の方がおもしろいので、どちらか読むなら後者を読むことをお勧めする)

その後時代は変わり、いまは YouTube ですぐ配信もできるし(娘は YouTube でよく分からない親子や兄弟の番組ばかり見ている)、声優という道は変化を受け過ぎではないかと思うのだが、自分も今年はオンライン講義の配信に挑戦するし、30代にもなると中学生や高校生のころにやりたかったことに回帰するのかなぁ、と思ったりしている。

ちなみに声優業界を扱ったアニメは「ガーリッシュナンバー」があり、業界ウンチクはなるほどと思うし、悪い作品ではないのだが、なんか毎回の読後感というか見終わって楽しい気分にならないし、最後まで見ても特に山もオチも意味もなく(一ヶ所だけ山場はあるが)、「働く女の子」というだけで好きな作品になるわけではないようである。