府大戦雨が降っても休講日

今日は府大戦といって都立大時代から存在する大阪府立大との対抗戦で休講日。とはいえ、西日本が大雨で府大戦が流れたらしいので、単に休講の日になっただけだが……。

午前中は仙台第一高校の2年生の校外実習というもので、6人の高校生が研究室を訪ねてきてくれた(男女半々だったが、文系と理系は4:2だった)。「英語ゼミ」というゼミで機械翻訳について調べていて話を聞きたいそうで、前日には英語学の先生のところに行ったらしい。最終的に論文の形にまとめていくらしいが、仮説を立てて実験して検証していたり、先行研究を調べたりしていて、割と本格的。こういう学びを体験させているのはいい高校である。

そういえば「開成・灘・麻布・東大寺・武蔵は転ばせて伸ばす」という本にも、わざと失敗させる、というようなことを書いてあったが、やはり伝統のある学校はそういう教育をしているんだよな、と思ったりする。

開成・灘・麻布・東大寺・武蔵は転ばせて伸ばす (祥伝社新書)

開成・灘・麻布・東大寺・武蔵は転ばせて伸ばす (祥伝社新書)

ちなみにこの本、それぞれの学校の教員にインタビューする形式なので、それぞれのカラーが出ていて割とおもしろい。自分は武蔵出身なので「あー、あの先生がこんなポジションについているのねー」と思ったりするが、武蔵出身で武蔵の教員になると、良くも悪くも似たようなカラーになっていくのであろう(あまり好ましいことであるとは思わないが)。あとこれらの学校の中で、明らかに群れない(群れることを好まない)のは武蔵生だ、という話が書かれていて、やっぱり周囲と同じことをしたがらないのは武蔵生の特徴だよね、と思ったりする(前も書いたと思うけど、採算やリスクを度外視するとかも)。そのように育てているというよりは、そのような人を入試で選別しているだけではないかという気はするが……。

午後は出版社の方から献本をいただき、少し雑談。いただいたのは以下の「しくみがわかる深層学習」。

しくみがわかる深層学習

しくみがわかる深層学習

類書がたくさんある中で特徴を出すのは難しいと思うが、一言で言うなら「言語処理のための機械学習」のような感じの深層学習本、という感じだろうか。自分は現在こんな本を書くエフォートを捻出するのが難しいのだが、自分の専門性に合った本は一度書いてみたい。(これまで引き受けたのに書けずにご迷惑をおかけしたことが一度ならずあり、自分の能力以上のことは引き受けないことにした)

そういえばこの本の著者の手塚太郎くんは自分と同時期に代ゼミに通っていて、隣で授業を受けたりしていた。何の授業だったか忘れてしまったので検索したら、地理の授業だったようだ。あのころ彼は助教、自分は学生で、今は2人とも准教授になったわけだが、全然違う分野に進んだと思っていたら、ほぼお隣にいた、というのはびっくりだったなぁ。

夕方は久しぶりにコース会議(臨時)に出席。臨時の会議でもないと参加できないという……。でも15分で終わったし、今年は全然大学の情報が入ってこない(汗)終了後、カリキュラム委員の打ち合わせはして、教務委員としての仕事はできているのだけど(泣)