今回はフローレンスに助けられ

朝7時に訪問型病児保育のフローレンスにて担当者が決まったというのが確認できたので、出勤してもらえる9時まで自宅待機。引き継ぎが15分ほどあり、引き継ぎの最中に母から「もう帰ってきた」と連絡があったのだが、今日は全部で10時間近く見てもらわないといけないので、前半の5時間だけフローレンスにお願いして、後半の5時間を母にお願いすることに。10時間も1人で見たら(病気でほとんど寝ているだろうとはいえ)大変だろうし。

フローレンスのシステムは割とよくできていて、引き継ぎ等もスムーズ(子どもの経過も、14時時点と16時時点のものが、ウェブから確認できる)。最初こそ娘は「知らない人だから恥ずかしい」と言っていたが、来てくれたのは若い(20代半ば〜後半?)の方で、すぐ仲良くなったようで、塗り絵をしたり絵本を読んだりして過ごしていたらしい。利用してから知ったのだが、Facebook でつながっていた知り合いがフローレンスの創立当初から理事をしていたそうで、ずっと無事故で来ているとのこと、合点である。

フローレンスは互助会的な仕組みではあるが、月1回の利用料は月会費に含まれている(利用してもしなくても料金は変わらない)し、納得感の高い料金制度である。うちは保育園から電話がかかってくるのは年に1回くらいだが、保育園を休むほどの病気は年に2-3回かかっていて、毎回実家で見てもらえるわけではないので、大変助かるサービスであった。小さい子どもがいる場合、入って損はないと思う。人数制限があるので入りたい月に入れるわけではなく、自分たちも2ヶ月ちょっと待ったが(しかも、申し込みができる期間が1週間くらいしかないので、ウォッチしているとか、保育園のパパ友・ママ友から聞かないと逃しやすい)。

出勤してすぐに共同研究のミーティング。いろいろ実際の課題を聞くと「なるほど〜」と思うことが多い(大半は「あるある」だが)。自分はこのところ実務から離れていて段々肌感覚が乖離してきている危惧があり、サバティカルが取れるようになったら何かサバティカルでもないとできないようなことをして、自分の知識をアップデート・リフレッシュさせたい。

お昼は博士後期課程の学生と面談。いろいろ展開が急で用意できないことも多々あるのだが、この3年間を振り返ってみたりする。NAIST 松本研にいて、いろんな博士後期課程の学生を見てきたし(自分も体験したし)、博士後期課程にもなるといろんな人生の分岐点と重なるので、人それぞれドラマがある。NAIST 松本研では博士後期課程に入学・進学した学生のうち、だいたい1/3が3年以内に博士号を取得、1/3が休学や留年や満期退学を経て博士号を取得、1/3は博士号取得を断念(1年で退学する場合も、3年いてから退学する場合も、それ以上いてから退学する場合も全部ある)、というような形で、決して平坦な道のりではない。自分も博士後期課程の主指導教員としてはまだまだ駆け出しなので、もっとしっかり世の中に学生を送り出していけるようになりたいと願っている。

午後は機械翻訳の勉強会。あと少しでなにか分かりそうなところなのだが、なかなか……。こういう研究者としての「直感」は割と正しい印象があり、首都大に来てからも考えていた研究アイデアがあとで別の人に発表されていた、ということがしょっちゅうあるので、なんとかもう一息追い込んで、我々の手でこの謎を解明したい。

夕方は保育園の保育者・保護者の全体ミーティング。今回は議事録作成のお仕事。議題がたくさんあったが、今回は過去の議事録ももらえた(昨年度に、そのように要望していた)ので、ミーティング中にほとんど作成できたのでそんなに大変ではなかった。少しずつみんなの仕事を減らしていきたいものである。