お金より時間の方がありがたい

午前中はメール処理をしたり事務処理をしたり。年度末が近づいているので書類仕事が多いのは仕方ない。

午後は1:1で英語の授業のためのレッスン。これ、首都大で今後英語による学部授業を増やしていく計画があり、そのために効果的な授業のためのトレーニングをする、というのがあり、誰も手を挙げなかったので、自分にお鉢が回ってきたのである。そもそも自分はすでに2年間英語による授業をしてきたので、まだ英語で授業をしたことがない人向けのトレーニングと、すでにしたことがある人向けのトレーニングは違うと思うのだが、とりあえず今年度中に実施しないといけない大人の事情があるので、協力することになった。

2時間指導を受けて、確かにこのように授業に特化した話し方の指摘してもらうのは参考になったのは事実だが、若手教員に対する時間とお金のかけ方としてこれは意味あるのか、ちょっと疑問である。お金を出してもらえるなら、ベルリッツ等の語学学校に通うお金を補助してくれる方がありがたいような(まあ、それは「趣旨が違う」という話になるのだろうけど)。

お金を出してもらえないなら、昨今は英語によるオンライン講義もたくさんあるので、そういうのを見て準備する時間をもらえるのがありがたいし、そのために他の仕事の負担を減らしてくれるのが一番助かるように思う。(他の授業負担を減らすのがいいかどうかは一概には言えず、自分の学科の学生の授業が減ると自分の研究室に興味を持ってくれる学生も減るので、中期的には研究室の体力が落ちてしまいそう)

事あるごとに言っているのだが、そもそも学部から首都大に来るような学生は英語で教育を受けたいと思っているわけではなく、むしろ日本語で教育を受けたいと思っている気がする(英語で教育を受けたいなら、最初から英語圏の大学に行くのでは?)し、英語による学部レベルの講義はたくさんよいオンライン講座があるわけで、英語化したいならまず大学院から英語化すべきであり、そもそも秋入学の制度をちゃんと整えてほしい(現在、システムデザイン研究科の博士前期課程では、留学生でも相当限られた入試を使わないと秋入学できないし、留学生以外は秋入学する方法がない)。