子ども連れ旅は道連れ世は情け

今日は NAIST でお仕事のため、久しぶりに奈良へ。今回の最大のミッションは、諸事情により娘(3歳半)を連れての移動なので、そもそもたどり着けるのか、という問題と、たどり着いたあとちゃんと参加できるのか、という2つの問題があるのだが、色々と NAIST 側で調整していただいた結果、参加できそうということでチャレンジしたのである。

最初のハードルは予約した新幹線に乗ることだが、これは中央線が最大の難所だったがなんとか乗り切った。座れなかったので、新宿くらいから「もう降りたい」と言い出して大変だったが……。そういえば、車内放送で英語が流れると「英語で喋ってるね」と教えてくれるのだが、特に英語は教えていないし、音韻的な特徴から分かるのだろうか。

行きの新幹線は外を見たり、絵本を読んでお菓子を食べたりして時間を稼ぐ。車内販売のアイスが(食べるのに時間がかかるので)よい、と聞いていたのが一番助かった。絵本はそんなに興味を示さなかった。特に寝るでもなく、騒ぐでもなく、まったり過ごす。唯一騒いだのは、お手洗いに行きたい、と言われて、トイレかと思ってトイレに連れていってズボンを脱がせようとしたら、お手洗いで純粋に手を洗いたかったらしく、烈火のごとく怒られたということだが、ズボンやパンツ周りは鬼門である。

京都から高の原は特急がないので急行で行かねばならないのだが、降車時間が短いのが次の難所。車内で座れたのは楽だったが、降りるとき娘が寝ていたので、時間内に荷物も含めて降ろすのが大変だった(その後、寝ている娘を抱いて改札に登るのも)。高の原でランチにしたのだが、駅前イオンのエクセルシオールが潰れていて別の店になっていたのがショックだった。ここのエクセルシオール結構思い出があったのだが。

高の原から NAIST へはタクシー。2000円ちょっとで行けるので、タクシー一択である。学生の頃は1回くらいしか使わなかったけど、今は時間や楽さ重視。タクシー使えばそんなアクセス悪くないな。下は娘がお気に入りの毛布で、1歳くらいからずっと夏も冬も家でも外でも持っていないといけないものである。結局「スプーン」という砂場遊びの道具とおしゃぶりはそれぞれ卒業したが、毛布はまだなのであった。(そういえば先日「スプーン」をたまたま見つけて「これ、昔大事にしてたよね」と自分で言っていて、成長を感じた)

NAIST に着くとまず松本研に行き少し歓談。もう少し早く来られればよかったのだが、娘の起床サイクルを考えるとあまり早くに出ることもできないので、ベストエフォートであった。中村研にも顔を出してみたが、結局荒牧研には行けず。

肝腎のお仕事であるが、部屋に娘が入ってくれず、曰く「人がたくさんいて怖い」とのことで、大弱り。高校訪問のときは、先生方に混じって静かに座っていてくれたのだが、喋る人は少なかったせいかもしれない。結局、ドアを開けたままにして娘を廊下に座らせ(て iPad で動画を見せ)れば静かにしていてくれることが分かったので、一息つく。その後、懇親会では慣れたのか部屋の中で騒がしくてもそのままいてくれたが、場所に慣れるまでが一苦労。

夜はゲストハウスせんたんに滞在。ツインを取ってもらっていたので広いお部屋で娘もテンション上がっていたのだが、お風呂に入って寝る段階になって哺乳瓶でミルクを飲みたいと言い出し、家で「哺乳瓶、要らない。卒業する」と自ら言っていたのにそれはないよ、と大弱りなのだが、最終的に泣き疲れて寝てくれた。ちなみにこのお部屋、1泊6,000円で、かなり優雅に過ごせる。

娘が産まれてから1回も引っ越ししていないし、今住んでいる家が自分の家(「パパのおうち」と彼女は言うが)という意識が強く、家が大好きなんだろうなぁ、と思うのだが、新幹線に乗って、かつ父娘2人で初めての1泊旅行で、少しレベルアップした感がある(今年の3月、家族3人で車で1泊旅行したことはある)。言語処理学会年次大会は託児室を用意してくれるらしいので、利用記録を作るために、また1泊2日チャレンジしようかな(12日と15日に大学で用務があるので、本会議は13〜14日でしか参加できないし、16日のワークショップは日帰りするしかない)。