お茶大にやって来るのは久しぶり

今日は WebDB Forum 2017参加のためにお茶の水女子大学へ。暫定プログラムではこの日に口頭発表があると書かれていたので参加費を払ったのだが、最終プログラムでは口頭発表が別の日になっていて、あれ、と思ったりする(プログラムが分からないうちから参加登録しないといけないとは……)。

研究会の参加費の事前徴収に間違いがあったらしく、500円を現場で徴収される。こういうの、会計処理が面倒だからやめてほしいのだが……。

いつもながら、発表はおもしろい。言語処理学会年次大会も発表のクオリティは高いと思うが、それと負けず劣らず。特に感銘を受けるのは質疑応答で、一線の方々が鋭いツッコミあるいは教育的なコメントをされていて、年次大会は発表のクオリティは高いが質疑は必ずしもそうではないので(セッションによる)、質疑を活発にするには見習うべきだと思った。とはいえ年次大会は発表が過密で口頭発表に20分しか確保されておらず、時間的に深いツッコミができないのであろう(年次大会は、ポスターはかなり活発な議論がなされている)。

春の全国大会・年次大会はお祭りなのでポスター中心・口頭発表も短時間パラレルでいいと思うのだが、それ以外の研究会では口頭発表はこういう風にじっくり話を聞きたいし、そのためにはクオリティの高い発表が揃うのが必要なのかなと思った。データベース分野で TOD がやっているように、締め切りを設けた論文誌を発行し、それに通った論文を口頭発表として研究会で話してもらう(それ以外はポスター発表にする)、くらいの改革ができれば研究会も盛り上がると思うのだが、難しいかな。

そういえば、自然言語処理でも TACL という論文誌が数年前からスタートして、これは採択された論文のうち希望する人はトップカンファレンスで発表できるので、こういう感じになればいいのだが……。ただ、それは国際会議にはみんな参加したいから、という背景があり、わざわざ研究会で発表したい、というインセンティブをつけないと来てくれないと思われるし、WebDB Forum は多数の企業賞を出すことでうまく解決しているのであろう。

夕方は早目に切り上げさせてもらったのだが、どうも [twitter:@kdaira_]くんは受賞の可能性がないと思って帰ってしまっていたようで、FRONTEO 賞という企業賞をいただいたのだが、受け取る人がいなかったというハプニング。結局後日改めてお伺いしていただくという形になった(汗)

今年度これで研究室は3件目の受賞で(昨年度も同様)、安定してそれなりのクオリティの研究ができるようになってきたかな、と思ったりする。次は安定してフルペーパー(ジャーナル)を書いて、安定して博士号取得者を輩出する、というのが目標かな〜。