研究の昔話を振り返る

午前中は共同研究のミーティング。2年目(事前相談も入れれば3年目、またはその前のやり取りも入れると4年目)なので、お互いどういうデータがあればいいか、というような意識のすり合わせができて、とても助かる。担当の方が少し入れ替わったとしても、こういう風に長期的に考えて頂けるには本当にありがたい。

午後は進捗報告。最近は勤めて昔の話をしたり、研究アイデアを言ったりしているのだが、なんか松本先生に似てきたな、と思う。松本先生と同じく、昔の話をしたり研究アイデアを言ったりしても、学生は特に興味を示さないところも同じだが(苦笑)

結局教員が「これは(こうすると)おもしろいのでは」と話しても、 M2 の後半〜D くらいの学生にならないと往々にして分からないので、B4〜M1 が過半数のうちの研究室では無理もないのである。逆に M1 のときに「おもしろそう」と思った話は M2〜D2 くらいの先輩方の話や NL 研で発表されていた昔の研究で、研究テーマがおもしろそうだったどうかとその後その研究が花開いたかはあまり関係がなく、単に知識がない状態で理解できた研究をおもしろそうと感じていただけだったかなとも思ったりする。

将棋の棋譜を読むのと同じで、まずルールが分かっていないと全く読めないが、ルールが分かっているだけでは不十分で、何がいい手かというのがある程度身に付いていないと、いい対局を鑑賞することができない、というような感じである(派手な王手飛車みたいなのがすごいと思いがち)。結局たくさん対局して経験を積む、ということ以外王道はないので、ひたすら研究に時間を使う、ということに尽きるわけだが……。