3年も担当すると慣れてくる

朝は情報理論の授業。先週が色々と大変すぎて、朝は何を話せばいいのかしどろもどろになってしまった。中間試験のあとかなり受講生数が減った気がするのだが、何かあったのだろうか?(特に中間試験の前後で変えたことはないのだけど)

お昼休みはダイバーシティ推進室に呼ばれてワークライフバランス支援制度について、利用者の声ということで話してくる。この制度、半年50万円を限度に育児・介護などの必要がある教育が臨時職員・RA・TAを雇用できるというもので、延べ3年間利用させてもらって大変ありがたかったし、機会があれば宣伝したいと思っていたので、喜んで話させてもらった。

こんなに使っているのに1回しかトークに呼ばれないというような負荷でいいの、と心配になるほどで、直接お伺いしてみたら「そもそもこの制度を利用する人は忙しい人なので、そういう人にこれ以上負荷をかけたくない」とおっしゃっていて、さすがだなぁと思ったりする。申請書も毎年少しずつ変わって簡素化されていて、これも正のフィードバックがかかっていていい(毎年申請する側としては前回のがそのまま使い回せないという問題はあるが、簡素化されている方が全体としていい)。

母親(女性)の育児の負担(感)を減らすには、母親の育児の負担を減らせばいい、というわけではなく、むしろそれは母親が育児すべき、という慣習の強化でもあるので、母親の家事の負担を減らしたり、父親の育児・家事の割合を増やしたりするのが公平だと思うのだが、こうするためには父親側を支援するのが最も効果的であり、首都大のように組織としてバックアップしているのはとても優れた制度である。こういう制度を利用しつつ、研究費の一つくらいにしか思わず、自分の仕事を減らさない父親もいる可能性はあるが、それは研究の支援という形で支援してしまう以上、仕方ない気もする(毎年リクエストしているが、研究員や RA だけでなく TA も雇えるのであれば、事務職員を雇えるように制度を変えてほしい。)。

午後は南大沢に移動してオートマトンの授業。文脈自由文法に入る。来年度の授業のことをそろそろ考え始めないといけないが、新規授業ばかりなので気が重い。オートマトンの授業はかれこれ3年目で、だいぶ慣れてきた頃合いであるが、授業立ち上げの1年目は何かと大変なので……

夕方は国際副専攻委員会。この委員会はいろんな立場の方々が参加されるので、意見を聞くだけでも参考になるのだが、最近は割と自分も発言していて、貢献できているかなという気になる(さすがにもう3年目だし、かれこれ最も長く勤めている委員の一人なので)