面接で意欲を見ても分からない

午前中は田無駅に行ってみたり。お昼は田無駅にできたフレッシュネスバーガーに入ってみる。以前は吉野家があったのが潰れてフレッシュネスバーガーになったのだが、駅直結という立地を考えるとフレッシュネスバーガーの方がいいと思ったりする(以前はロッテリアがあったのが潰れてしまったので、駅から濡れずに時間を潰したりする場所が少なくなっていた)。

TwitterFacebook かで流れてきて気になっていた「アメリカの大学の裏側」を読んだ。

1/3くらいは初めて知る内容で、勉強になった。AO入試に対する問題点の指摘は納得で、もともと学力試験だとアジア系の移民が高得点になるので白人を有利にするために導入された、などという経緯を読むと、日本でもこんなAO入試を導入していっていいのだろうか、と思ったりする。特に理工系では意欲を見るより基礎知識を見た方がいい(やる気があるなら勉強してるだろうし、やる気があって勉強しているのに基礎知識がないならやめておいたほうがいい、というロジック)し。ただ、人文社会科学系中心、あるいは学部教育中心の書かれ方をしているので、そこはかとない居心地の悪さを感じる。文章の端々で微妙に著者の自慢が入っているのも気になる人は気になりそう。

アメリカの大学(特に人文社会科学を中心とした学部教育)にまつわるシステム的な問題点については「ルポ貧困大国アメリカII」が圧倒的におもしろいし、未読の方にはそちらをお勧めする。

ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)

ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)

まあ、「アメリカの大学の裏側」は書かれた目的が違うし、アメリカの大学で教員をしている日本人が日本語でこういう啓蒙書を書くということの意義も十分大きいし、日本の大学もこうなっていったらダメだろうなという他山の石として有益だったので、大学教員を目指す人は読んでおいて損はないだろう。(そういう人はものすごく少ないと思うけど……)