隔年で回ってくるとやりにくい

今日は学部2年生向けの情報工学演習というアルゴリズムとデータ構造の演習の授業。この授業、2名の教員で分担しているのだが、去年までは自分が後半担当で論文の〆切と重なって死にそうになっていたが、今年は前半担当にしてもらえたので若干助かっている。しかし去年と比べるとかなり受講生が多い気がする。年によって変動が大きいのだが、情報と通信と交互にブームがやってくるのだろうか?(とするといまの M1 は通信ブーム、B4 は情報ブーム、B3 は通信ブームなわけだが)

この授業、新しい実験棟で行なっているのだが、なぜかこの実験棟は学内の無線 LAN が使えない(正確には明らかに見えるのだけど接続できない)ので、iPhoneテザリングを有効にするのに手間取る。今月から Softbank の「ギガモン(20GB定額)」に入ったので、テザリングし放題なのだが、接続がうまくいかないことがときどきあるのが残念(これは Softbank のせいではなく Apple のせいな気がするが)。

授業を初めてしばらくすると、ドアをノックする音が。どうも、大学院の授業と教室がダブルブッキングになってしまっていたようで、青くなる。そもそもこちらの授業が過去3年間含めてずっと情報通信の実験室を使っていたので先取権はこちらにあるのだが、この時間に実験室を使うことができるか、という問い合わせを受けて「別に大丈夫では」と OK したのは大学院教務委員の自分なので(本来は実験運営委員会に諮るべきだった)、自分のせいである(学部の時間割をチェックして、ダメだと言えばよかっただけの話なので)。

結局大学院の授業の方を去年までと同様に持ち込みの PC でやってもらうことになったが、時間割は学部教務委員と大学院教務委員とでダブルチェックしたほうがいいような……。

授業のほうは初回ということで C でプログラムを書いてコンパイルする、ということを復習してもらったが、演習の環境が前年度までとかなり変わっていて困る(授業が始まる前に確認しろよ、ということかもしれないが)。そもそも Windows 8 的な何かに変わっていて、かつ Visual Studio 2010 ではなく Visual Studio 2015 が入っていて(Visual Studio 2012 も入っている)、学生たちに聞きながら進めたり。資料を更新しておかないといけない。

あとなぜか学生によってネットワークドライブにアクセスできる学生とアクセスできない学生がいて、前者はいいのだが後者は書いたプログラムが保存できない(USB メモリに保存するか、あるいはローカルに保存してログアウトする前にどこかに送る)という問題があり、これは原因不明。とりあえず Aizu Online Judge にアカウントを作って投稿すれば投稿したプログラムは見ることができるので、これで対応してもらう。去年はこんな問題があったような記憶がないので、なにかが変わったのだろうが……。

昼休みには大学院教務委員としてプロジェクト演習(必修)のガイダンス。うちの情報通信は講義も演習も隔年開講なのだが、これ毎年開講にできないのかなぁ。年によって処理が違う、というのは間違いを生みやすいと思うのだけど……。

午後は研究会。ACL 参加報告を2件聞く。しょっちゅう参加している人は「こんなの意味あるのか」と思うのかもしれないけど、国際会議に参加したことない人にとっては参加報告を聞くだけでも少し身近に感じたりするので、可能な限り今後も参加報告をしてもらおうと思う。

研究会のあとは今学期の勉強会の日程を決める。深層学習グループ、(ニューラル)機械翻訳グループ、それ以外グループの3グループに分かれてもらう。「それ以外」というのはさすがにどうか、と思ったが、「深層学習以外全て」みたいな感じなので、「それ以外」としか言いようがない気もする。まあ、フォーマルには、よく自分が査読している "NLP Applications" という分野がそれに当たるのかな、と思ったりする。