持ち帰る検討事項の検討

午前中の授業で年末の補講予定についてアナウンス。補講の予定を入れたら、別件の委員会が(日程調整に2週間くらいかかり)あとから入ってきたので、こちらを変えざるをえなかったのである。そもそも正規の科目ではないので、しっかり補講をしないといけないものなのか、よく分かっていないが……。

お昼は LaTeX でお仕事。30分くらいで終わるかと思ったら1時間以上かかってしまった。

午後は研究相談。この日記でも話題にしたことがあるが、修士から研究室に来る(かつ就職希望の)人は、インターンシップに行く期間とタイミングが難しい。修士論文とどれくらい関係するか、というのが重要なファクターで、全く関係ないなら、研究の目鼻がついてから(つまり、これ以上大きくテーマは変わらない、というところまで詰めてから)でないと、止めたほうがいいのかと思う。

これは、能力というより性格的な問題で、一度決めたらそんなに変わらない人と、一度決めてもけっこう変わりうる人とで違う。変わる人なら、一度対外発表するくらいまでしておかないと、就職活動と並行したりあるいは中断したりしているうちに全然違うテーマになると、一からやり直しになる(かつ、最低限ここまではできていたから、このテーマなら修論にしてよい、というベースがない)のが大きい。

自分自身学部生を7年やっているので、目的があって留年すること自体は特に止めたりはしないし、むしろウェルカムなのだが、目的なくあえて修士を留年することは反対で、同じ大学院3年なら修士を2年で終えて D に進学し、1年で中退する方がよいと思う。というのも、その順番であれば修論を対外発表できるし、D1 で海外も含めたインターンシップにも行きやすいし、辞めるタイミングは任意でよい、というメリットがあるからである。(あるいは、とりあえず学振を出しておき、通ったらラッキー、みたいなことも、この順番なら可能)

夕方は大学院教務委員会。「(各コースに)持ち帰って検討」というのが、首都大に来て3年目になるが、未だにしっくり来ない。委員は全権を委任されているわけではなく、単なるメッセンジャーで、実質的な議論と承認は各コースで、という(日本的な?)運営方針で、変な承認をしないようにする、という安全側に倒したシステムなのは分かるが、大きな組織はともかく小さな組織でこのようにするのは、コミュニケーションコストが高いのではなかろうか? みたいなことをつらつらと考えつつ、持ち帰る事項を淡々とメモ。