現実のデータを見るとおもしろい

午前中はソーシャルメディア解析勉強会。ようやくそろそろ一周終わりそうである。1ヶ月半くらい延々データを見ていたわけだが、これがおもしろいと思うかそうでないか……。ソーシャルメディア、という学生にとって興味がある(分野の知識がある)ところからスタートする、というのはモチベーションという意味でも専門知識という意味でもよかったと思う反面、研究(あるいは大学を出たあとの仕事)を考えると必ずしも自分のよく知っているデータで仕事ができるわけでもないので、言語そのものに興味がある、という人でないと続けるのは難しいのかも(とはいえ、自然言語処理修士号を取っても自然言語処理に関する仕事に就く人は1/3くらいだと思うし、あまり関係ないといえば関係ない)。

お昼から企業の方の訪問。以前からお付き合いのある方で、前職で共同研究をしたこともあるのだが、転職したので一度ご挨拶を、というお話。今の職場が一番楽しい、という話で、いい話であった。現実のデータはいろいろあるもので、ソーシャルメディア解析と同じだが、こういう話をおもしろいと思うか面倒くさい(汚い)と思うか、人によるだろうな〜

午後は学部3年生のプロジェクト実験の中間発表。MMDAgent を用いた日野キャンパスの研究室紹介エージェントの開発、というテーマを今年度から立ち上げたので、その様子を見にきたのである。既存のテーマと比べると、先輩の知見がないのでどこまでやればいいのか学生は分からないかもしれないが、調べたら色々出てくるし、プラグインを自分で書いたりするのものいい経験だと思うし、デモもすでに動いていて、最終発表が楽しみ。

夕方は事務処理。書類作成、なまけているつもりはないのだが、仕事の量に比べて仕事に使える時間が少なくて、全体的に厳しい。一定時間使った作業は強制的にコンテキストスイッチして次の仕事に行く、というようなことをしないと、時間をかけようと思えばいくらでもかけられるが、本質的にはどうでもいい作業に時間を使ってしまいそうで、仕事にも断捨離が必要である。

夜は翌日の人工知能学会の編集委員会にかける企画資料の作成。こちらももっと早くに用意しておくべきものであったが、延ばし延ばしになっていた(そもそも在任中に何か企画をする、ということは確かに最初に聞いたので、4年目になって企画しているところからして遅いのだが)。なんとか間に合うとよいのだけど……