スタートは全速力で駆け抜ける

午前2時に(ミルクで)目が覚めたので、7時まで延々メール処理など。かなり進めることができたが、基本的にメールを書いても書いても終わらない……。

出勤し、午前中は情報抽出勉強会。修論の結果を国際会議に投稿する、ということを伝える。うちの研究室、国際会議に投稿することを研究室ローカルの修了要件としていて、国際会議に投稿できない人は留年してもらうつもりなのだが、今年度の学生までは、研究室配属時にこのルールを伝えていなかったため、もしかすると無理かなぁと思っていたので、ここまで来られて本当によかった。

一応査読付き和文論文誌でも可、ということにしているが、いまいる M2 の6人、どうなるかな? 英語力によっては英語で書くことが不可能あるいは自分にものすごい負荷がかかる可能性があるのだが、強制力がないと英語の勉強もしないと思うので、来年度以降は例外を設けずに実施したい(留学生も1-3人増える予定)。

お昼から修士論文の中間発表の練習。M2 の人はこの時期ポスター発表をすることになっているのである。90秒の口頭発表とポスターなので、両方チェックするのだが、対象となる M2 が5人いるので、ポスター発表をしてもらうと、けっこう時間がかかる。本当は学生同士でもっとコメントを言い合う時間があればよいのだが(コメントを言われるのと同じかそれ以上に、コメントを言うのが勉強になるのである)、自分がコメントする時間だけでもかなりキツキツ。学生だけで発表練習する時間を作ればいいのだろうか?

夕方は深層学習勉強会。実験結果が出つつあると、おかしそうなところを集中的にトラブルシュートして先に進めるので(進捗報告に時間はかかるが)有意義な時間を過ごすことができる。初めての実験だと、データや素性(モデル)の作り方から手探りだと思うので、こういう段階に付き合うのはおもしろい。今年は先輩や同期に聞けるからよいが、去年までの学生はよく自分たちで手探りでやってきたものだと思う。サバイバル力高い。

一方、最初から全部を完成させる必要がなく、小さいデータで実験ができたりする場合、予備実験は可能な限り速やかに済ませた方がよい。結果が出るまではなかなかコメントしづらいし、そもそも見込みがありそうかどうかを調べるだけなら最初から完璧を目指す必要はないので、とにかくスタートアップは爆速でやってほしいのである(逆に言うと、いったん結果が出れば、それがベースラインに勝てていなくても、局所的に改善していくことができるので、ゆっくりでもかまわない)。

まあ、どれくらいやればそういう加速度になるかは、何回か体験しないと分からないと思うけど……。