持ち込みを可能にしても難しい

午前5時に起きてオートマトンと言語理論の中間試験の問題作成。授業資料作成もさることながら、中間試験や期末試験は毎回問題を変えている(部分的には同じ問題も出す)ので、けっこうな負荷である。試験はなんでも持ち込み可にしているので、先輩から中間試験や期末試験を入手して解答を丸写しした、という学生が不当に有利にならないよう、完全に同じ問題は出さないことにしている。小テストは TA に任せることができるのだが、最終的にどうしても減らせない授業負担はこれ(試験問題の作成と採点)かもしれない。

朝出勤して、7月に参加する国際会議(ACL)の参加登録をしたり、ホテルを確保したり、飛行機を予約したり。海外出張のときのホテルはいつも迷うのだが(Tripadvisor とか AGODA で調べたりすることも)、今回は費用というより時間が貴重なので、国際会議がお薦めする会場徒歩2分というホテルにする。高いのだが、荷物を置いてすぐ会議に行けるとか、ギリギリまで会場にいられるという利便性の方が重要なので……。(チュートリアルから本会議、ワークショップまで全部参加して1週間くらい滞在していた学生のころは、時差もあって疲労困憊してセッションの合間にホテルに戻って寝て休んだりしたこともあり、そういうとき会場からホテルが近いのは大きかったが)

午前中、ワークライフバランス関係の書類を作成。そのために調べてみたところ、今年の4-5月の週あたり仕事時間は

  • 勉強会 7時間
  • 授業(準備含む) 7時間
  • 進捗報告(論文添削含む) 10.5時間
  • 共同研究 1.5時間
  • 大学運営 3時間
  • 事務処理 1.5時間
  • メール処理(学会の仕事含む) 6時間

の合計36.5時間であったようである。妻が保育園の送り迎えをしてくれる月曜日だけ9-17時半で、残りは10-17時なので、出勤中の休み時間0分とするとちょうど36.5時間である(まあ、本当はそんなことはないので、平日の早朝や土曜日に埋め合わせて上記のような時間になっているわけだが)。今年の3月までは週45時間働いていたので、週10時間近く減らすのはかなりしんどかったのだが、なんとかまだ持ちこたえている。しかし定例業務以外をこなすことができず、どうしようもないので、6月からは、木曜日のお迎えと土曜日の娘の相手を実家で引き受けてもらっているので、週40時間に戻る予定である。半年で週5時間ずつ減らしてきたところを、一気に週10時間減らしてしまったので、ちょっと無理があったのだと思う。

昨年の同時期と比較すると、明らかに減っているのは授業(15時間→7時間)、事務手続き(4時間→1.5時間)、メール処理(13時間→6時間)で、授業に関しては慣れたのもあるが、TA に全面的に協力してもらっているのと、事務手続きは事務補佐員さんに手伝ってもらっているのが大きく、いずれも首都大のワークライフバランス支援制度のおかげなので、とてもありがたい(年間に直すと100万円近く支援してもらっているので、本当に助かっている。他の大学や企業も同様の制度を整備してほしいと思うし、男性こそ利用して育児・家事の時間を作るべきだと思う)。

メール処理の時間が減っているのは、メールの返事が大幅に遅延している原因でもあるが、いろいろ依頼される仕事を断ってもいるので、申し訳ないと思いつつ、引き受けていると全く他の仕事ができなくなってしまうので、今しばらくの間、デフォルトはお断りモードで……。

お昼は朝に作成した問題を解いて、難易度を調整したり。とりあえず今日で資料作成系は一段落するので、来週からは月曜日の勉強会も問題なく参加できそう……。

中間試験は早く解けた人は30分で、平均的には60分で、90分粘る人も1/5くらい、という感じで、だいたい想定したような難易度にできたようでよかった。9割の学生は毎回出席しているので、一度聞いていれば無勉強でもその場で教科書を読めば時間内に解けると思ったのだが、やっぱり授業に出ても聞いていない・資料や教科書も読んでいない、という学生もいるのかもなー。

夕方はさらに原稿の添削。3本の原稿を同時に添削しているが、1日に1.5本しか見られないので、1日1往復だと多少遅れ気味。2日に1往復が妥当なサイクル。今の仕事時間だと、同時に見られるのは4本が限界かもしれない。いまのところ、B4/M1 学生の原稿を M2/D 学生が見るような体制にはなっていないので、自分が時間差で添削できるように、余裕のある人は余裕のあるときに進めておいてもらうしかないかなぁ。今年の B4 学生の原稿は、[twitter:@moguranosenshi] くんが見てくれると思うが……。