継続的にフルペーパーを投稿する研究室

朝から娘の世話の合間を縫って、ACL自然言語処理の最難関国際会議)の投稿論文にコメントを入れる。ここ2年間トップカンファレンスにフルペーパーを書いていなかったので、勘を取り戻すのに時間がかかったが、やはり自分は論文を書くのが好きなのだと思った。こういうような〆切間際のデッドヒートとか……。

午後は実家に娘を連れていってヘルプをお願いし、最後のチェック。うちの研究室の学生初めての査読付き国際会議の投稿が ACL フルペーパーというのは想定外だったが、卒論を書き切ったあとに「英語にして ACL に投稿してみない?」という結構な無茶振りに最後まで付き合ってがんばってくれて感謝している(自分以外の共著者の方々のサポートが強力で、本当に舌を巻くほど。自分の貢献はぼちぼちなので、ありがたいことである)。

もう一人の学生とこちらも同じく卒論の英語化を進めているのだが、思ったより(つまり TOEIC の点数で予想される英語力と比べると)みんな英語が書けるようなので、まずしっかり研究をすることと、それを英語で書いて投稿すること、という2つに地道に取り組んでいきたいと思う。昨年度の反省は基礎勉強をおろそかにしたことだが、今年度の反省は論文のサーベイをおろそかにしたことで、来年度はこれを改善したい。

NAIST 松本研、中村研や東北大乾研とは研究室の規模が違いすぎて比べられないが、毎年ちゃんとフルペーパーを書いて国際会議に投稿する人がいる、というのは、研究室の基礎体力(裾野)が全然違うなと思う。うちも最初の3年は研究室の方向性を考える期間だと思っていたが、だいぶ方向性が見えてきたので、次の3年で少しずつアウトプットを出していきたい。