何を質問するべきか分かっている人は既に初心者ではない

午前中は SICP(プログラミングの教科書)勉強会。研究室メンバーで参加しているのはとうとう2名になってしまったが、情報系以外から大学院に進学してきた人は、一度しっかりプログラミングの考え方を勉強しておいたほうがいいと思うし、来年度以降もこういう基礎勉強会ができればなと思う。しかし学部から情報通信システムコースにいればプログラミングができるかというと、必ずしもそういうわけでもないので、ちゃんとコースでケアしたほうがいいような気もする。

学科のプログラミング指導の成果は?という記事を見て、確かに1-2年生から助走期間を設けないと、突然4年生で研究室配属で書けといっても難しいというのは納得。大学院はともかく、学部教育の段階でちゃんと基礎の面倒を見てくれる研究室とそうでない研究室とで、学生の最低限の能力に差がつくのもあまりよくないと思うし。

午後は進捗報告を聞く。13時から始まって、なんだかんだと17時半。大学院生ばかり5人なので、突っ込んだ議論になるのは仕方ないのだが、TAやRAの分担の調整を除いても3時間強やっていた。自然言語処理の研究を始めたばかりなので、細かい実装方法についても共有しないとやり方が分からないかなと思い、とりあえず現段階ではプログラムの詳細まで確認しているので、けっこう時間がかかるのである。ただ、他の人のプログラムにされているコメントを聞くと、こういうことをしたいときにこうすればいいのか、という引き出しが増えていくはずなので、だんだん手が離れていくであろう。

来年度は実装まで含めて話すような進捗報告を2分割することで、1回あたりのミーティングの時間を減らす予定。ミーティングの終了時間は固定して、1人の持ち時間の上限を決めた方がよいかなぁ。わざわざ全員がいる場で聞かなくていいようなことまで聞く学生もいるので……。ただ、何がみんなの前で聞いた方がよく何がそうでないのか区別できる学生は、既に相当研究のできる人で、やっぱりそういう判断ができるようになるためには、それなりに時間が必要であるとも思うし、一概にミーティング時間を固定すれば万事解決、というわけではない。(ちゃんと学習していく学生は、そのあたりのさじ加減が半年もすれば分かってくるようなので、時間が必要なのは最初だけだと思うけど)