持続可能な大学院生のお仕事

自然言語処理の授業のつもりで教室に行くと、先約があったようで焦る。試験期間で学生たちが空いているのは分かっていたので休講分の補講をするのだが、部屋はちゃんと申請しておかないと空いていないのか(汗)人数的に、研究室でできたからいいけど……。

昼過ぎは SLP(自然言語処理の教科書)の勉強会。今年度はこれで終了。前期は週1回、後期は週3回のペースで読み、ちょうど半分強を読み終えた計算になる。来年度に残りを週1日読むつもりだったが、週2日読まないと全部読めなくないですか、と言われて、確かにそうかも、と思ったりする。とりあえず全部読んでみないと、読まなくていい章も分からないし、そうすると来年度は週2日かなぁ。M1/M2 の研究時間を確保するために、基礎勉強会はこれ以上増やしたくないのだが……

あと、M1 はエントリーシートにも書けるように TA(ティーチングアシスタント)をさせてあげたいが、授業もあって忙しいので、M2 の人にも手伝ってもらわないといけないだろうか。昨年度担当した勉強会 or 科目の TA であれば、そこまで負担でもないだろうしなー。

午後は論文紹介。

  • Michel Galley and Christopher D. Manning. A Simple and Effective Hierarchical Phrase Reordering Model. EMNLP 2008.

を紹介してもらう。階層的なフレーズの並べ替えを行う手法。よくできた論文だが、もはやここまで来ると、並べ替えだけ取り出して行う必要があるのだろうか、と思う。

Travatar という機械翻訳のツールがあるのだが、boost の特定のバージョンのバグを踏んでいるらしく、コンパイルにちょっと手間取る。コンパイルさえ通れば、大規模に構文解析を走らせるのに時間がかかる(並列化可能)点を除けば、tree-to-string の翻訳が素直に動く。ツールがこんなに楽チンに使える時代になってびっくりだが、新しいことをするのは年々難しくなっているのかもしれない。

来年度の TA/RA(リサーチアシスタント)の調整依頼が来ていたので、慌てて計算。来年度から RA も1〜3人お願いしようと思っているのだが、一度お願いして予算が途切れて持続できなかったり、人数が増えて維持できなくなったりするのが嫌なので、ほんの申し訳(週1日分)程度で……。(これくらいなら、定常的な研究費の中からなんとか措置できる)

夜は事務処理のまとめ。毎月1回事務処理を手伝っていただいているので、1日分の仕事を前日にリストアップするのである。いま学生数が10人で月1回だから、もしかすると来年度は月2回来ていただかないといけないかもしれないが、とりあえずいまできる範囲でなんとか。(書類が明らかに多いのは、秋の研究室合宿と、年度末の予算消化)