言語処理学会年次大会の原稿提出〆切

翌日22日に大学院入試を控え、19-20日は福岡出張なのだが、本日は言語処理学会年次大会の原稿〆切の他に授業もあって、てんてこまい。

授業では新しいことをやろうかと思っていたのだが、資料作成が間に合わなかったので、過去に作成した資料の使い回し+αでお茶を濁さざるを得ず、申し訳ない感じ……。課題を出そうにも、自分で解いてチェックしてから出さないといけないし、ちょっとその余裕がなかったのである。

もっと前から準備しておけよ、という話だろうが、年明けは学内の仕事が多すぎて、そのような時間が取れなかったのが敗因。昨年度この演習の授業は10-11月の担当で、今年度もそのつもりで準備していたところ、開講1週間前に12-1月担当と入れ替わってほしいと言われ、選択肢もなかったので同意したが、この時期に授業負担が増えるのはやはり無理筋であった。来年度はどちらでも対応できるように準備しておきたい。

ちなみに、来年度は「プログラミングコンテストのためのデータ構造とアルゴリズム」に教科書を変えるのもありかと思っていたのだが、シラバスを出す時期的にも、資料のアップデート的にも、やるとしたらさ来年度かなぁ、と思ったのであった。

プログラミングコンテスト攻略のためのアルゴリズムとデータ構造

プログラミングコンテスト攻略のためのアルゴリズムとデータ構造

午後はひとまず進捗報告。就職活動の面接があるそうで、時間を早めてほしい、とのことであった。学生が就職活動に行くのは止めはしないし、M2になっているなら授業期間でも単位は取り切っているだろうからよいけど、M1はまだ授業期間で、進級・修了もできないかもしれないし、企業の人はもっと学生に配慮してほしいものだと思う(学生の事情なんて興味ないのかもしれないし、そんなことを気にしていたら優れた学生を他社に奪われるので、青田買いにひた走っているのかもしれないが)。企業がこの期間に動くので、大学の就職活動関係のイベントもこの時期にせざるを得ないし……。

間、SLP(自然言語処理の教科書)勉強会を経て、進捗報告の続き。学生同士でコメントやアドバイスを言い合っていて、いい感じ。進捗報告というのは、自分で研究を前に進めるためにやるものなので、その機会をしっかり活用してほしい。拙い発表でも耳を傾けてくれるのは、学生の特権だと思うし、みんなの前で自分のやったことや、これからやることについて話したりするのは、社会人になる前の練習なのである。(練習しなくても自分はいい企業に就職できる、と楽観的に考えている人が多いように見受けられるが、勉強や研究のがんばり具合と就職のスムーズに決まる具合には相関があるように思う)

夕方は言語処理学会年次大会の最終原稿の投稿。みんなフォントを埋め込んだりなんだり、最終調整をする。自分は MacPorts から LaTeX 環境一式を入れているのだが、みんな TeXShop で入れているようなので、よく分からない。フォントの埋め込み、日本にいると大したことないように思うのだが、海外にいると意外にプリンタや OS がフォントを持っていなかったりして、埋め込んでいてくれないと読めなかったり、画面では読めても印刷できなかったりする(実際けっこう困る)ので、面倒とは思ってもフォントは埋め込んでいただきたい。

帰宅してからも言語処理学会年次大会の原稿投稿システムをチェック(自分は言語処理学会年次大会のプログラム委員で、投稿システム周り担当なのである)。〆切当日ということもあるが、投稿が続々と届く。この投稿システムを導入して3年目だそうだが、大きな問題なく使えるのはすばらしい。管理側としてはシステムの動作に多少知識がないといけないのだが、投稿側としては普段から慣れ親しんでいるシステムでもあるし、これは使用料を払う価値のあるシステムだと思う(一からこんなシステムを作ったり、あるいはメールで原稿を提出してもらったりするのは非現実的)。

一応〆切に設定した時刻で新規投稿ができなくなるのを見届けて就寝。明日は一日中大学院入試だし、今週が山場である。