基礎知識を仮定しない授業をする

南大沢で授業があるので車で出勤。2日連続だとちょっとしんどい。電車通勤も最初はつらかったが、慣れると電車のほうが楽かもしれない(ただ、南大沢には超絶行きづらいので、南大沢に用事のあるときは車一択だろう)。

午前中はひたすらメール処理。いろいろ発注したりする。そろそろ研究費の使い途をどんどん確定して執行していかないと、年度末にたくさん余っても困るので、一気に片付けておく。何人京都(言語処理学会年次大会)に行くのかでいくら残すかが変わってくるのだが、確定するのは12月かなぁ。

お昼は外に行ったら去年自分の大学院の演習を受けてくれた学生がいたので、一緒にご飯を食べる。思えば去年、M1の人がどれくらいできるか(あるいはどれくらいできないか)も知らずに演習テーマを決めてやってもらったのだが、みんなだいぶ苦戦していたようで、申し訳ないことをした、と反省している。来年は、みんな何をどれくらい知っているのかなんとなく分かるので、そこまでの無茶振りにはならないだろう……。今年は今年で初めての大学院講義なので、もしかしたらハードル高いかもしれないが、南大沢の学生からも履修したいと申請があったので、ちょっと楽しみである(数理科学の学生で、いつもは Haskell を使っているらしいが……)。

夕方は南大沢に移動して自然言語処理の授業。内容的には日野で開講する大学院の授業と半分同じなのだが、この授業、交換留学生が対象なので、授業中も含めて完全に英語である。自分はこれまでフルに英語の授業を担当したことがない(90分の授業を4回分担で担当したが、資料は英語、説明は日本語というものだった)ので、初めてのチャレンジ。TAを2名割り当ててもらったし、万全の準備で、受講生がゼロだと肩透かしだなと思ったら、7名が来てくれた。しかし専門分野を聞くと、教養学部だとか、会計学だとかで、理工系の人は1人もおらず、なんだか危険な雰囲気。日本語処理をメインに、と思っていたのだが、ほとんど日本語が分からない(ひらがなが読めず、格助詞も分からない)学生もいたり、これは相当厳しい。日本語ですら、人文系専門の人に自然言語処理の話を1学期間したことないのに……。

ともあれ、これはこれで一つの縁だと思うので、なんとか最後まで15回やり通したい。