文章を書く能力と論文を書く能力は別

昨晩は11時まで起きていたので、ミルクで起きたあと二度寝してしまった。

朝の散歩に行こうとして、雨がぽつりぽつりと降っていたので、玄関を出て引き返す。散歩に出られないのは残念だが、気温が低くて過ごしやすいのはよい。

大学に来てミーティングをする。学生がやりたいというテーマに関し、先行研究のデータがもらえれば、それを使って実験ができるので、自分で問い合わせてもらっていたのだが、著者の所属も変わっているし、十中八九難しいのではないかな思ってといたら、案の定、データはもらえないとのこと。ちなみに、返信してくれない人もけっこういるので、返信してくれただけでもありがたいことである。

結局その先行研究をベースラインとして実験するためにもデータは必要なので、自分でタグ付けしてもらう。4,000事例くらいあったが、難しい事例を除いてざっくり1日でつけたようで、残りを明日以降見るらしい。すばらしい。タグ付けに適性のある人は必ずしも多くないのだが、効率的にできる人は大変貴重である。ちなみに、プログラミングの能力とタグ付けの能力には相関がないと思われるが、プログラミングが好きな人はなぜかタグ付けを嫌がる傾向がある(ちゃんと仕様を決めたりとか、ボーダーのケースをどうするかとか、必要な能力は似ていると思うのだけど)。手でタグ付けするくらいならプログラムを書きたい、と思うからだろうか。本当は、どちらでやるとどうなるかをちゃんと見積もって、合理的な手段を取れるのがベストだと思うが……。

午前中の残りの時間は NLP自然言語処理)若手の会シンポジウムのお仕事。週末を挟んで、やるべきことが山積している。とりあえずプログラム(ソースコードの意味ではなく、スケジュールの意味)を組んで、スポンサー関係のお礼メールを出して、参加(宿泊・懇親会)フォームを準備したりしないといけない。

昼はひたすら月末の会計作業。今月の会計作業は2時間で終了。出張が少ないせいかもしれないが、だいぶ効率的になってきた気がする。ただ、まとめてやると、効率はよいものの、申請を忘れてしまったりしていないかどうか、いつも心配になる。その都度やったら忘れることはないと思うので、トレードオフなのであるが……。

午後は2時間程度論文のコメント。20ページ以上あるので1回では終わらず、今日は3-4章だけ見る。文章が書けるというのは論文が書けるということを含意しておらず、論文はちゃんとアカデミックライティングを身に付けないと書けない(アカデミックライティング自体は、研究以外でも役に立つ)ので、意識して書く必要がある。一度指摘すればあとは自分でできるようになる人と、何回指摘してもダメな人といるのだが、単にアカデミックライティングとして微妙なだけで、文章としては読めてしまう(たとえば箇条書きの順番と本文でそれぞれの項目が登場・説明する順番は揃える、などというのは、揃えた方がよいが、揃えなくても読める)ので、よほど気を付けないと流してしまえるからかもしれない。(そんなことを意識しなくても、日常生活は全く問題なく行える)

夕方は再度 NLP 若手の会シンポジウムの仕事。先週から毎日2〜3時間研究会やシンポジウム関係の仕事をやっているのだが、このペースでは仕事の増加量に追いつかないかも(来週は研究会関係で1日も日野で仕事をしないので、今週が勝負)。学内のものを含めると10個くらい研究関係のイベントがある9月が過ぎれば、次の大きなものは3月の言語処理学会年次大会で、それが終わればあとは隔月の情報処理学会自然言語処理研究会(NL研)だけなので、今年度はなんとかがんばって乗り切ろう。