周囲のレベルは少し高いくらいがちょうどよい

午前4時から情報理論の授業の資料作成。昨年度と比べて授業の回数が1回少ないので、割とぎっちり詰まっているかと思いきや、昨年度と扱っている内容はほとんど変わらなかった。変に進度が早かったり、何回も同じところを話してしまったりしたのが解消し、効率がよくなったのであろう。今年もいくつか反省点があるので、来年度あたりで完成だろうか。

午前中はそういうわけで、情報理論の授業である。小テストも今回で終了。小テストは問題を作ったり採点をしたりするのが意外に時間を取られるので、来年度は互いに採点してもらう、あるいは自分で採点してもらうように変更しようかな。こちらで採点・フィードバックしないといけない演習とそうでないものと、分けたほうがいいと思った。

午後はひたすらメール処理。火曜日の午後が事務処理に使われる率が高いのだが、あっという間に3時間超。事務処理だけで時間がなくなると精神的ダメージが大きいので、研究室に行って息抜きしたり。というか、みんな強すぎ(汗)もしかすると、研究について始めたばかりの人は、国際会議の論文を読んだりするとこういう「みんな強すぎ、全然戦えない」って思って意気消沈してしまったりするのかも、と逆に考え込んでしまったりする。先輩を見たりすると、別にそうでもないと分かると思うけど。

ただ、研究室としては、きっと「あ、あんな普通そうに見える先輩でもこんな国際会議に出しているんだ、投稿するのは当たり前なんだ」という雰囲気を作ることが重要なのだと思う。自分も東大を受けるとき、高校の(その人には悪いが、あまり勉強しているようにも、できそうにも見えない)先輩が東大に受かったというのを見て、「ああいう人でも受かるんだ、じゃあ自分が受からないはずがない」と気楽に考えることができた、というのがある。もっと、カジュアルに、趣味のように研究する環境にしていきたい。

研究室では NLP チュートリアルの質問を受ける。構造化パーセプトロンで、素性や重みをどのように更新するか、という話。こういう質問が出るあたり、みんなちゃんと実装力がついているように思う。このあたりも確かに一度作ってみないとよく分からないところで、昨年度は、勉強に時間を使うより研究テーマを決めて夏休みを有意義に使ってもらおうと思い、最後のほうのチュートリアルは流してしまったのだが、じっくり時間を取って説明し、実装してもらえばよかったかなぁ。しばらく勉強だと思って腰を据えて、いつもは読まなさそうな(一人だと挫折しそうな)分厚い本とか、何冊かみんなで読んでみればよかったなと反省。

結局研究をするにも基礎知識が必要で、最初の半年〜1年くらいはひたすら英語(論文読解)と数学(離散数学機械学習)、プログラミング(データ構造とアルゴリズム)の訓練をして、半年過ぎたらようやく少しずつ研究ができそうな感じになってくのかなと思った。(そういえば自分も、M1の夏休み前はとても研究のプログラミングなんかをできるだけの知識がなかった)