NL217: 情報処理学会第217回自然言語処理研究会・オホーツクに消ゆ

今日は情報処理学会自然言語処理研究会(NL研)参加のために、朝5時に家を出て一路北海道へ。最初は1泊2日で参加するつもりだったのだが、いろいろあって日帰り出張にした。1日目と2日どちらに日帰りするかという選択肢があったのだが、動画配信の手伝いということで初日に参加することにしたのであった。

今回のNL研は網走開催で、女満別(めまんべつ)空港という空港に行けばよいらしい。ちょっと飛行機の時間を勘違いしていて、羽田空港に到着したのが離陸の20分前で、5分で保安場を抜けなければならない、というミッション。チケットを発行していると間に合わないので、Skipサービスが使えるかと思ったら今回は ANA ではなく JAL だったのでダメ、どうしよう、と思っていたら、2次元バーコードを iPhone で出す方法があるようで、JAL の公式サイトから Passbook に2次元バーコードを読み込ませることができて、危機一髪乗り切った。Passbook って、日本では使い途がないなと思って「使わないアプリ置き場」のディレクトリに入れてあったのだが、見つかってよかった……。使ってみると、これは至極便利。もっと普及してもいいな。

女満別空港に到着して路線バスに乗り、出発を待っていると、[twitter:@yukino] さん到着。今回はクラウドソーシングに関する招待公演をお願いしているのだが、昼の便は満席で朝の便しかなかったそうだ(自分は準備のために朝の便にしたのだが)。それは申し訳ない感じ……。道すがら、研究の話をしたり生活の話をしたり。

自分的には[twitter:@kashi_pong] さんが単騎で准教授に着任されてからものすごい短期間で研究室をまとめ上げられ、トップカンファレンスにばんばん通すようになったのがびっくりで、自分の研究室もそうできないか?と思い、そのようなお話をしたりする。最近思うのは、そもそも東大生(学部から仕込まれている人たち)とそれ以外では基礎知識が違いすぎるので、東大の研究室は参考にならない、ということだが……([twitter:@1T0T] さんの研究室も大変参考にさせてもらっている)。

会場に着くと、まだ部屋が空いていないようなので、同じく幹事の[twitter:@chokkanorg] さんとコンタクトを取ったりする。結局直前まで開かないようなので、[twitter:@_kazeto] さんから乾研のお話をお聞きしたりする。「首都大って私立大学なんですか?」と聞かれたのが地味に痛い……。まあ、統合して10年しか経ってないし、知名度的にそんなものだよね(自然言語処理分野の人は奈良先端大は全員知っているけど、一般的には99%の人が知らないだろうし)。旧都立大ですら、そこに工学系の学部があることはあまり知られていないだろうし(旧理学部や旧人文学部は有名だったろうけど)

動画中継は最初スライドが全部入ってなかったり、音が小さかったり、途切れたりというトラブルはあったが、ベストエフォートで提供しているので、我々だけでやるのは初めての割にはなんとかうまくできたと思う。今回あまり細かくつぶやかなかったのだが、記録のために Twitter のまとめ も作成してみた。

会場に来ていたのは30人弱だが、動画の同時視聴者数をチェックすると40人行っていたので、会場に来ている人より動画をつないでいる人のほうが多かったようだ。まあ、つなぎっぱなしで他のことをしているかもしれないし、会場からチェックのためにつないでいた数もあるので、単純に数を比較できないだろうが、アーカイブとして今後も動画が参照できるようになることを考えると、開催だけしてその場に来た人しか見られない時代と比べると、前進しているように思う。

そういえば、今回の研究会の受付は北見工大の学生さん2人が来てくれたそうだが、網走まで50分くらいかかるらしい……。一番近い大学なのだろうけど、ちょっと申し訳ない気もする。ただ、開催は東京でなければやっぱり地方のほうがいいかな。東京だと逆に参加したくない、という人もいるだろうし(笑)

研究会の終了後は三々五々懇親会へ。自分は日帰りなので参加せず空港に向かったが、地方開催でこうやって参加者ほぼ全員でご飯に行くのは親睦が深まってよい。自分も機会があれば参加したいところだが、今年度は厳しいかな。

家に着いたのはほぼ24時で、ヘトヘトになったが、ときどき研究の話を聞くのはいい気分転換になる。真剣なディスカッションがあちこちであったりと、直接研究会や学会に来ないとできないような話もあるし。研究室ができてからまだ2年目で、層の問題だと思うのだが、そのうち研究に関する議論が研究室の中でできるようになるといいな(来年で全学年揃うので、それが楽しみ)。