不安と期待でいっぱいの初めての授業

朝早く来てメール処理や授業の準備やら。

午前中は情報理論というB3向けの授業のガイダンスである。去年担当したので今年はだいぶ気楽なものではあるが、小テストを刷新したり新しい内容を付け加えたり、去年分かりにくかった内容を推敲したり、意外とやることが多い。

プログラムを書く課題をやってもらおうと、端末のある部屋を教室に指定したつもりなのだが、どうやら指定に失敗していたようで、講義室になってしまった。どうしよう……。

午後は同じくB3向けのアカデミックライティングの授業が2コマ。構文解析の曖昧性について話したりする。新しく助教でいらした S 田先生と2人で担当したので、音声系の国際会議や研究の進め方のお話を学生にしてもらったりする。自分もまだ相対的には若いけど、助教くらいの立場の方が学生との距離は近いのではないかな? 実験でかなりの時間を一緒に過ごすし……。

あと、S 田先生は最初のお仕事だったので、迷ってないか K 家先生がフォローにいらしていて、よい研究室だなと思った(同じく新任の S 井先生も、同じ研究室の F 本先生がフォローしてらっしゃる)。大学の仕事に関しては口伝の部分が相当多いので、自分は去年ほとんど説明がなく苦労したが、最初に少しケアがあるかないかで全然違う。首都大の情報通信は学生に対しても配慮の行き届いている環境だが、新任の助教も教員として長い目で育ててくれる環境だと思う。自分も授業負担ではかなり周囲の方々が助けてくださっているし、感謝することしきりである。

夕方は論文誌の査読。内容や関連研究は読んでいてあとはコメントを書くだけだったのだが、意外に時間がかかる。あと日本の論文誌に英語で投稿されている場合、どこまで英語の誤りを指摘するのか悩む。多少のタイポであればマイナーコメントとして書くのだが、そうでないときは「ネイティブチェックしてもらってください」としか言いようがないし。ただ、そういう人でもさすがに最終稿はネイティブチェックしてもらうだろうし、あまり情報量がないコメントである。