地元のクリニックに電話して、インフルエンザの予防接種に行ってくる。自分の人生でインフルエンザの予防接種を受けたのは、大学受験で浪人した年だけである。さすがに浪人した年だけは、インフルエンザで1日寝込むだけでそれまでの努力を棒に振りたくはなかったので……。(これまで34年間インフルエンザにかかったこともなかったのだが、今年初めてインフルエンザにかかったようなので、用心するに越したことはない)
注射を打ってから家に帰ってきて安静にする。来年の授業の準備で、オートマトンと形式言語について勉強する。大学にいるとゆっくり本を読む時間がないのだが、家だとするするっと読めてよい(その代わり、キーボードを打たないといけないような仕事は、家ではまずできないのであるが……)。
NAIST では「オートマトン 言語理論 計算論 <1>」を使っていたのだが(リンク先は第2版、どうも第2版のほうがかなりよくなっているらしい)、
オートマトン言語理論 計算論〈1〉 (Information & Computing)
- 作者: J.ホップクロフト,J.ウルマン,R.モトワニ,John E. Hopcroft,Jeffrey D. Ullman,Rajeev Motwani,野崎昭弘,町田元,高橋正子,山崎秀記
- 出版社/メーカー: サイエンス社
- 発売日: 2003/04/01
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- 作者: Michael Sipser,太田和夫,田中圭介,阿部正幸,植田広樹,藤岡淳,渡辺治
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オートマトン・言語理論入門 (未来へつなぐ デジタルシリーズ 5)
- 作者: 大川知,広瀬貞樹,山本博章
- 出版社/メーカー: 共立出版
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話によると、うちの学生はいまのところオートマトンと形式言語に関する授業がないので、正規表現も授業で習っていないようなのである。外部の大学院受験のときに苦労するだろうな、という以前に、正規表現を知らないと自然言語処理の研究をする場合は難儀する(たとえば言語処理100本ノックの正規表現の扱いを参照)ので、この科目はぜひとも教えておきたいところである。「情報も通信も学べる」「総合大学なのでいろんな科目が勉強できる」と高校生は意気揚々と入ってくるのだろうが、現実的には研究開発に必要な専門科目を押さえておかないと、あとで困るんだよな〜。
まあ、結局限られた授業時間の奪い合いになるので、最大公約数的な科目しか教えられないし、通信系の研究には正規表現は必要ないだろうから、2年生の貴重な専門科目の時間は数学やプログラミングに回したほうがいいのかもしれないが……。