公立大学准教授の初年度の年俸

雷雨との予報だったのでびびっていたが、結局全然雨は降らなかった。

2人で出かける予定だったのだが、車で目的地に到着すると両親が立っていたり……。休みが取れたから来たそうなのだが、そもそも来る前提じゃなかったから、日程の変更があっても伝える気なかったし、スケジュールが変わっていたらどうするつもりだったのだろう。あと、内容的に母は来ない方がよいと思ってあえて声をかけなかったのだが、母も来ていてなんだかとても申し訳ない感じになる (実際、とても退屈していたそぶりである)。

夕方、印鑑を作るために武蔵境駅前に行く。自分は奈良に行く前に銀行印と実印を作った記憶があるのだが、なんで作ったんだっけな? と思い起こすと、ne.jp のドメインを取得するときに印鑑証明が必要なので実印を作り、そのついでに (セットで頼むと若干安かったので) 銀行印も作った、という流れであったのを思い出した。銀行印自体はすぐは使わなかったのだが、東京を離れて奈良に行くとき、もうしばらく関東に戻ってくることはなかろう、と思って実家の印鑑だった銀行を全部自分の銀行印に変更したのである。

一度車を置きに家に戻って再度武蔵境へ出発。弟夫婦が出産を控えているので、産まれる前に一度ご飯でも、と言いつつ延び延びになっていたので、焼き肉とき というお店に連れて行ってもらう。弟夫婦はつき合っていた学生時代からずっと武蔵境なので、武蔵境の店をたくさん知っているようである。(実家からのJR中央線的な最寄り駅だったが、自分は武蔵境に来るのは年数回で、ほとんど西武新宿戦の田無駅に行っていた)

いまの仕事の話とか、昔の仕事の話とか、いろいろ近況報告をお互いにしたりする。自分が東京に戻ってくることになるとは自分自身青天の霹靂であるが、弟も転勤が前提の仕事なので、たまたまいまは夫婦で住むことができているが、いつ離ればなれになるか分からないそうである (いや、いつごろ転勤するかは分かっていて、同居できる距離かどうかが分からない、というのが正確か)。なんだか弟は人生やり残したことというか諦めて後悔していることがいくつかあるようで、そうなるだろうなぁと思っていたりもしていたが、たぶん家族のことを考えるといまの選択がベストなのだろうし、なんともかんとも。

帰り道、住んでいるマンションが同じところなので歩いて帰ってきたのだが、いまの職場の夫婦それぞれの年収を教えてもらい、ちょっとびっくりする。しかも、みなし公務員扱いなので、これ以上ほとんど上がらないらしい。それは共働きするしかないな〜……

自分もみなし公務員で、今の職場で4月にもらった年俸発令書に書かれていた金額 (12カ月分) は

基本給 3,466,800円
職務基礎額 1,219,800円
(合計 4,686,600円)

であった。ボーナスはこれとは別に出るものの、都立大から首都大になったときに扶養手当や住宅手当、地域手当など手当類は廃止され、一切存在しない (宿舎もない) ので、ボーナス以外は全部コミコミの金額でこれである。ボーナスを入れた (たぶん3.5ヶ月ぶん) 年収を見ると、助教のときと比べると微増ではあるが、東京に住む家賃等生活費の増加などを考えると、むしろ減収のように思う。一応6月に職無給(広義の基本給の一部)に大学院加算 (月3万円弱) が増えて、ようやく多少額面的に上がった感はあるのだが……。 やはり東京に住むのであれば、共働きは前提なのだろう。

検索などでこのページだけ見てしまう人のために補足しておくと、自分は今年35歳で、4月から首都大学東京 (昔の都立大学) の准教授になったばかりなので、准教授の中では恐らく最低に近い金額である、というのをお断りしておく。(たとえば上記の金額には大学院加算は含まれていない。)

(2013-06-19 追記) ボーナスは年2回、それぞれ標準では月2ヶ月弱ぶん出るそうなので、年収の総額は一応600万円台になるようである。奈良先端大の助教のときも最終年度は年間600万円もらっていたが、奈良の生活費と東京の生活費の差を考えると、奈良で600万円もらうのは東京で750万円もらうのと同じくらいの使い手なのであった (汗)

(2013-06-20 追記) 准教授だったら任期はないから仕方ない、と思う向きもいるかもしれないが、首都大の准教授は任期5年である (教授も同じ)。最長15年まで再任が可能で、着任から10年が経過すると任期なしへの切り替えの審査を受けることができるようだが、一般企業の正社員や普通の公務員ほどの保護はない。(もっとも、任期付き助教よりはよい待遇だと思うが……)