3年ぶりに会ってもお互い変わらない友

午前中、学内委員の仕事で、週明けの打ち合わせのための資料作成。Excel にひたすら数字を打ち込む系で、Apple Keyboard のテンキー大活躍。3時間でなんとか終わったが、テンキーがなかったら1.5倍くらい時間がかかっていたかも……。大学院に入学してからテンキーレスのキーボードしか購入していなかったが、次買うのはテンキーつきにしよう。

昼からプログラミングチュートリアル。前回の「単語分割」の復習と「隠れマルコフモデルを使った品詞推定」の解説。単語分割の演習は、今回初めて日本語のデータを扱うので、UTF-8エンコードとデコードではまる人続出。確かにこれは慣れるまで間違えやすいので、プログラムの気持ちになって考えるよい訓練かもしれない (この文字列はいま内部的にどういう状態なのか、ということを意識する練習)。

今回よくあった間違いは、ファイルから unigram 辞書を読み込むときに文字コードが指定されていないので、文字列としては同じものが入っているつもりでもマッチしない、というもの。あとは文字の長さのカウントで、Python の range(n) は「0からn-1までのn個」という意味なので、nまでほしければrange(n+1)と書かないといけないところとか。また、1行1文で処理するようになっているのだが、ベストの経路とスコアを入れる辞書の初期化をループの外でしていて、前の結果がクリアできていない、というのも複数あった。だいたい NLP の概念で躓くというよりは、Python の書き方あるいは NLP のプログラムを実装するとき特有の書き方で引っかかるケースがほとんどなので、ここはこうやってみんなで一気に書いて身につけたほうが効率的なように思った。

とはいえ、自然言語処理の研究室に配属されて2カ月も経たないうちに、疑似コードがあるとはいえ全員ちゃんと Viterbi アルゴリズムを自分で書いて実データを対象に単語分割器を走らせることができる、というのはすごい。自分がこれらのアルゴリズムを初めて実装したのは D1 のときだし……。

しばらくみんなのプログラムのデバッグに付き合ったあと、自分の部屋に戻ってきて Mac mini の設定。やはり広いほうが捗る。Thunderbolt Display と Dell U2713HM を比較したのだが、解像度は同じで Dell U2713HM は縦置きできる ので、論文の査読をしたいときや縦長のフォームに入力したいときに便利だし、縦置きであればデュアルで置いても場所を取らないし、Windows 機にも流用 (?) できるので、今回こちらを購入したのであった。縦置きすると27インチはちょっと大きい (23インチくらいが妥当?) 気がするが、だいたい満足。

問題はフル解像度を出そうとすると mini DisplayPort につながないといけないことで、1個しかサポートされないんだよな〜。U2713H のほうはデイジーチェイン可能らしいのだが、U2713HM と比べると少しだけ高い (それでもまだ Thunderbolt Display より安いけど)。とりあえず1台で困っていない (NAIST にいたときも、27インチの Thunderbolt Display 1つと、23インチの縦置きできる Dell のディスプレイ1つのデュアルディスプレイだった) ので、もう少し余裕ができたらまた考えよう。

夜は上野に移動し、中高時代からの友人、F原と久しぶりに会う。前回会ったのは2010年のようである。確か秋葉原ダイビル周辺でブランチを食べたように思う。そのときも彼はアメリカでポスドクをしていたころだが、ドイツに数ヶ月いていまはイギリスにいるようで、本当に世界を飛び回っている感じ。武蔵が海外大学進学向けの英語で教育を行うコースを始めたという話もしたりするが、昔から「世界に雄飛するにたえる人物を育成する」というのを「三大理想」として掲げているので、こんなニュースになろうがなるまいがふらふら海外に行く人が多いと思う (最近武蔵の同期と Facebook でつながることが多いが、海外在住の人が1/5とは言わないでも1/10はいる)。

今日は特に用件はないとのことだったが、上野のトロ函 という浜焼きのお店で食べる。プライベートな話をしたりなんだり。お互い12歳のころから知っているので、人生の2/3を知っているというのは不思議な感じである。

自分はちょうど助教として働き始めて数ヶ月して悩んでいたころで、相談に乗ってもらったような気もする。今回も准教授として働き始めて2カ月経ったところで、たまたまかもしれないが、節目節目で話している。結局自分は武蔵で受けた教育の延長線上に路線にずっといるのかもしれない。

  1. 東西文化融合のわが民族理想を遂行し得べき人物
  2. 世界に雄飛するにたえる人物
  3. 自ら調べ自ら考える力ある人物