武蔵野台地からの洗礼を受ける

朝、妻の実家からお母さんが車で迎えにきてくれたので、3人で新居に移動。ナビがあったのだが、田無は道が分かりにくいので迷ったらしい……申し訳ない (これはタクシーの運転手の人も言っていたが)。車だと自分の実家から新居までは5分程度だろうか? 自転車で10分くらいだと思ったが、歩いても行けるくらいである。そもそも、実家から武蔵境まで歩いて行けるのだから、その途中にある新居にも歩いていけて当然であるが、歩いたら25分くらいだと思われるので、自転車があったらあえて歩いて行きたいと思う距離ではないな……。

午前中から引っ越し。玄関口は車道から離れているので、テラスから荷物を入れてもらう。1Fに住むのは NAIST の学生宿舎 (家族寮) 以来だが、ベランダから落ちたらどうしよう、と思わなくてよいのは気楽でよい。

荷物を全部入れてもらい、荷解き。とりあえず午前中はキッチン周りを重点的に。キッチンのものだけは、行き先が明らかなので、お母さんに手伝ってもらうことにしたのである。他の荷物は我々でないと行き先が分からないし、しばらく住んでみないと最適なレイアウトも分からないし……。自分はといえば、昨日1日がかりで引っ越しと掃除 (と新幹線での連日の移動) をしていて、腰が悲鳴を上げていてしんどい。翌日に筋肉痛が来るだけまだ若いのかもしれないが、以前ぎっくり腰をやったことがあるだけに、無理して動けなくなるのが一番怖いのである (今週は1週間の名古屋出張が控えているので)。

昼は歩いて UNOs Kitchen というところまで行ってみた。高校生のころから武蔵境に自転車で行くときよく横を通っていたのだが、入るのは初めてである。味はおいしいが、サービスが微妙……。ストローを投げて配膳 (?) したりとか、頼んだものを督促するまで持ってきてくれなかったりとか。たまたまそういう店員さんに当たっただけなのかもしれないが、強いてもう一度来たいとは思わないな〜。

帰り、ものすごく風が強く、北の空を見るとオレンジ色に染まっていた。黄砂ではなく関東平野の土が飛んでいたらしいが、かなり不気味な光景であった。部屋の窓を一カ所だけ空けて出ていたのだが、かなり土が入ってきていてびっくり。そういえば、母が関西 (兵庫) から関東 (東京) に越してきたとき、洗濯物を干すとすぐ黒くなるのでびっくりした、と言っていたのを思い出した。最初は排気ガスで黒くなっているのかと思っていたそうだが、このあたりは武蔵野台地の土がよく飛んでいるので黒くなりやすいらしい。地盤は安定しているので地震があっても比較的安全ではあるが、なるほど……。

午後、お母さんを見送ってから一瞬母が訪ねてきたが、おみやげ (?) を置いて部屋をぐるっと見て3分で帰っていった。手伝いが必要な部分は午前中に妻のお母さんがやってくれていたので、あとは自分たちでやるしかないのである……

一休みして荷解きの続き。伏見にいたときと比べると段ボールの数は少なく見えるのだが、恐らく段ボールの量は同じか増えていて、単に部屋が広くなったので少なく感じるのだろう。ほとんどエンドレスに近いが、しばらく自分は不在にするので、できるところまでやるしかない。

夕食は疲労困憊で外に出る気力もなく、母が買ってきてくれた救援物資を食べてしのぐ。引っ越し祝いになんでおにぎりやお惣菜、お茶? と思ったが、こうなることを見越して差し入れてくれたのであろう……とてもありがたかった。

夜、お風呂を沸かして入ったのだが、沸かし方に慣れておらず、栓をちゃんと締めていなかったようで、1回ぶん無駄に流してしまった。とはいえ、数分でお湯張りが終わるので、ありがたい。NAIST の職員宿舎 (家族寮) は口火の点火を「カチカチ」と手動で回すガス給湯器で、キッチンでお湯を出すにもお風呂場の給湯器を手動で操作しなければならず、お風呂が沸くまでも (自動で水位を検出したりしてくれないので) 15分くらいチェックしないといけなかったので、今後住むところはガスはワンタッチでできるところにしたい、と思ったものであるが、ここもワンタッチでよかった。浴槽の容量が、前の部屋と比べると2倍くらいなので、入るときはゆったり入れていいのだが、気をつけないと一気にガス代が上がりそう。