プロフェッショナル引っ越しの流儀

朝から荷物の整理整頓。今日が京都最後の日なのである。

事前に連絡があった9時に引っ越し業者の方がいらっしゃる。前回お願いしてよかったので、今回もアリさんにお任せしている。相見積もりとか面倒くさいのでアリさんだけに見積もりをお願いしたが、割合安くしてもらったみたい。「XXX円にしてほしい」と言ったら上司に電話しないで即決だったので、本当はまだ割り引くことができたのかもしれないが、金額的には満足である。(まあ、その金額にするために、こんなタイトな日程での引っ越しになってしまったわけだが……)

思えばこれまでこれほどの長距離の引っ越しをしたことがない。実は東京から奈良に来たときは、ダンボール5-6個を送っただけで家具も何も持ってこなかったし、そこから先は近距離移動ばかりである。海外にインターンシップに行って帰ってくるときは、荷物の送料を負担してくれるので、手荷物以外で時間がかかってもいいものは別便で送ったりしていた。

そういうわけで、そもそも京都から引っ越しをするといつ東京に荷物が着くのかすら知らなかったのだが、今回初めて分かったのは、京都を午後出ると東京には翌朝着く、ということである。掃除もあるので自分自身が移動するのが大変だから東京には午後に搬入できないか、と交渉してみたが、京都から東京に朝着で荷物を運んだトラックはそのまま午後に荷物を積み込んで京都に戻らないといけないそうで、午後にすることはできない (料金が変わってくる) らしい。ものすごく最適化されているんだな、と思うが、トラックの運転手さんも自分もギリギリな感じである。(今回搬出してくださった方が、中央道経由で東京まで運転されるそうだが……)

さて、今回実は就職先から引っ越し代金が支給されるそうなので、ちょっとは楽しよう、と思って梱包作業をお願いしてみた。本当は全部お任せパックにしたかったのだが、支給額の上限があるそうで、上限がいくらかは教えてもらえなかったので、常識的な範囲でオプションをつけてみた、というわけである。梱包作業は2名のお手伝いさんが3時間食器等々全てプロフェッショナルな梱包をしてくれて、15,000円である。(ちなみに冷蔵庫の中とトイレ、お風呂場のもの、貴重品だけは自分でやる必要がある)

数万円高くなるのかと思ってこれまで利用していなかったが (あと近距離だと輸送費用自体が安いので、割高に見える)、今回お願いして正解だった。自分でやってプライベートな時間を激しく消耗することを考えると、時給換算ですでにお願いしたほうがメリットあるし、精神的に擦り切れることを考慮に入れるとプライスレス。しかも自分がやるよりはるかにきれいにきっちりパッキングしてもらえた。次回引っ越すことがあったら、開梱もお願いしてしまうかもしれない。

午後からは搬出作業。午前中の20代半ばくらいの女性2人と異なり、今度は同じく20代半ばくらいの屈強な男性3人。今住んでいるところはエレベーターなしの4階なので、引っ越してきたときは相当荷物を入れるのがしんどそうだったが (作業してくれる人、2人しかいなかったし……)、今回は人数も多いし上げるのではなく下げるので、どんどん作業が進み、2時間ちょうどで積み込み終了。自分の荷物だけだったころは、2時間もかからなかっただろうが、今は夫婦の荷物があるので、2時間で終わるというのはかなりすごい。(これでもだいぶ断捨離したのだが)

自分はというと、梱包・搬出と同時並行でトイレ、風呂場、キッチン、押し入れの掃除をしていたのだが、ずっと掃除をしているような錯覚がある。前回職員宿舎からここに引っ越してきたときも、1人で延々暗くなるまで (というか暗くなっても) 掃除をしていた記憶があるが、今回も結局ずっと1人で掃除を続け、全部済んだのは日が沈むころ。3LDKあって泣きそうだった前回と違い、1部屋少ない (風呂やベランダも狭い) のは幸いだったが、それでもくたびれた。

その後新幹線で東京に移動なのだが、実家に着くのは確実に日付が変わっている時間。明日は9時前には現地に行っていないといけないし、新幹線の中では割と緊急度の高い博士論文のチェックもあり、休む暇がない……。