失敗こそ成功につながるヒント

朝、1本電車を乗り逃がして20分待つ。そのせいかなにか分からないが、[twitter:@miorisagara] さんとすれ違う。関係者が多い地域だからか、数週間に1回くらいは電車で通勤途中の人に会う気がする。あるいは、電車が混んでいないので見つけやすい、というのもあるように思う。

午前中、共同研究の電話会議。議論が尽きないネタではあるが、そろそろゴールを定めて走り出したほうがいいかもしれない。いろいろできそうなだけに発散しやすいというのは、嬉しい話でもあるのだが……。この研究に限らないが、4月〆切の国際会議に投稿するなら、自分の80%くらいの時間をそれに割くことが可能な状況で、1月中にはサーベイが完了してタスクの設定や手法の方針が立っていてコーパスの前処理等が済んでいて、2月中にはあれこれ実装して結果を見つつ共著者と議論しながら論文に載せるべき実験結果が揃っている、というくらいが標準的なペースではないかな (日本ではだいたい3月はバタバタしていて半分くらいしか使えないし)。

昼は [twitter:@shirayu] くん、[twitter:@tomo_wb] くん、[twitter:@keiskS] くんと押熊の じんけ というお店へ。11時半にいったがマダムばかりでテーブルが埋まっていて、カウンター席になってしまった。夜は居酒屋のようだが、昼の定食は日替わりを含めた5種類くらいから選べて800円、そしてけっこうなボリューム。そしておいしい。こんなお店があったのか〜。30前後の女性が食べるにはかなり量が多いように思う (我々ですら多いと思う量なので……)が、我々が12時半に店を出るときもマダムはまだまだいそうな感じだったので、長居してチビチビと食べるような感じなのかもしれない。このあたり8年目なのに、まだまだ知らないお店があるなぁ。

そういえば、最近原稿の添削を一段落して様々な人の様々なプログラムのデバッグに付き合っている。実装は本人の意図通りになっているが、理解していることが間違っているのか、あるいは逆に理解しているのは正しいが、実装が誤っているか、またはその両方か、とか。一つ一つ確認していく作業。プログラムに対する添削は、原稿添削よりさらに全体像の把握が困難なのだが、自然言語よりも書く側・読む側そんなに訓練されていない、かつ使っている時間も短いのが原因かなぁ。

自分はそんなにプログラムが書けるほうではないのだが、あまり書けない人がどういう意図でそう書いたか推測する能力 (正しい実装はこう書いたほうがいい、と分かっているときに、間違える人がどのように書きがちか想像できる) は他人よりあるようなので、その点は貢献できるように思う。自分自身、頭の回転が速いわけではなく、一つのことに集中していろいろ試してものすごく時間をかけることで前進するタイプなので、「ああ、それは自分も通ってきた道だ」というのが分かるからかもしれない。

こういうの、最近 NAIST 図書館で借りて読んだ「学者になるか、起業家になるか」にも書いてあった。

学者になるか、起業家になるか (PHP新書)

学者になるか、起業家になるか (PHP新書)

Amazon のレビューは酷評だが、そこまで悪い本ではないような? 研究者の城戸さんと起業家の坂本さんの対談本で、自分も確かに城戸さんの話はおもしろいが坂本さんの話は (自慢とか説教とか多く) ちょっと目に余るところもあり、後者でかなり本の評価を下げているような……。話を戻すと、この本によると、お2人とも短期集中でものすごく時間をかけることで限界を突破する、ということを述べられていて、やっぱりそういう突破力が必要なんだなと改めて思った次第。「賢い」学生は諦めがよすぎる、失敗を報告せずいい結果しか報告しないので研究にならない、などなど、城戸さんの話は参考になるエピソードが多々あり、自分はこの本読んでよかったけどな〜

夜はシラバス作成。これまで自分の専門分野でしか講義・演習を用意したことがないので、専門でない場合どうすればいいのかよく分からない。とりあえず参考書を読まないとな〜……