メモリ1TBのマシンでも数百万円で買える

朝から計算サーバの設定の続き。ローカルのネットワーク内で NFS の設定、そして動作確認用に LDAP の設定をしてもらって、午前着荷物の到着を待っているのだが、全然来ない。午後に計算機係 M1 の2人といっしょに新しいサーバの説明を聞く。メモリ512GB (16GB DDR3-1600 ECC x32枚) のマシン、どれくらいの速度で動くんだろうか……。こんな大容量のメモリが乗っていても300万もしない。メモリはこの1年でかなり安くなったそうで、1TBの構成でも数百万円で買えるそうだ (1,000万円はしない、という意味だが……)。どういう時代になってしまったんだ、という感じ。

配送されなかった荷物は結局夕方になっても届かず、福山通運が配送のどこかでロストしてしまったらしいのだが、そんなことあるんだ……。代替品を至急手配してくれて、明日の朝に届くらしいので、明日の午前中再挑戦。研究室内のサーバは計算機係のみなさんががんばってくれたので、夕方には復旧。だいぶすっきりしたかな〜。

さて、午前中はその傍らで事務手続き。荷物の配達をお願いしたり、NAIST カード (法人カードがあり、カードでしか払えないものはこれで購入可能) の処理をお願いしたり、学内実習の報告書を松本先生に提出したり (これで全員終了)。細々としたことで午前中全部費やしてしまった。

午後は修士論文の添削。割り込みがやたらたくさんあり、遅々として進まず。21時くらいにようやく今日1本だけ見られた。疲労困憊である……。

論文を書く最初の段階では細かいところの修正よりもっと大きなストーリーだとか、意味の分からない記述の改善だとかに集中するべきだが、細かいところも一度知っておけば書くとき気をつけて書けるので、以下に今回読んだ修士論文のドラフトで、2人以上がやっている注意点を書いておく。(毎回 PDF に書き込むのは面倒なので……)

  • 自分の副査が誰になっているのか確認しましょう。
  • 工学系の和文論文では、句読点はいわゆる全角カンマ、全角ピリオドです。
  • カッコも全角です。最近はプロポーショナルフォントが使われていて、LaTeX なり Word なりが左右の空白を適当に調節してくれます。半角カッコは欧文用に高さが調節されているので、和文で使うと上下中央がずれます。
  • 英文で書いてある場所はスペルチェッカーをかけましょう。文法誤りや内容に意味不明なところがあるのは仕方ありませんが、スペルチェックは間違いなく自分でできる範囲なので、これをやっていないとかなり印象が悪いです。
  • 図のフォントがやけに小さいと読むのが疲れるので、本文より小さなフォントは使わないか、せいぜい脚注と同じサイズ程度に止めましょう。
  • 発表スライドでも同じですが、グラフの線は見やすいように線の太さを変えて太くはっきりしましょう。カラーを使ってもよいですが、白黒で印刷しても読めるように、色だけに頼って図示しないよう注意してください。
  • 「提案手法1」とか「条件a」のように書くのは止めましょう。書いている人しか数字だかアルファベットだかの意味が分かりません。読んだだけで意味が分かるような名前をつけてください。
  • 略語 (SVM とか) は初出のところでフルスペルを書きましょう。また、リファレンスも忘れずにつけてください。
  • リファレンスの表示形式は揃えましょう。ページ数を忘れることがよくあるので、ページ数を忘れずに。bibtex などの書誌情報管理ツールを使うと楽です。
  • LaTeX で URL を入れるときチルダエスケープを忘れると空白になるので注意しましょう。\usepackage{url} して \url コマンドを使うと折り返しも自動、チルダも自動で処理してくれます。
  • 謝辞に書いている人の名前を間違えないようにしましょう。同音異義語 (異表記文字) が間違えやすいです。

夕方、民間の助成金の報告書 (2p) が年末〆切なので、去年のテンプレートを元にさくっと埋める (といっても1時間くらいかかったが)。去年何を書いたのかすっかり忘れていたが、改めて読んでみると大体やると書いたことはやっていた模様 (さすがにやらないとまずいし)。この助成金、奨学寄附金で振り込まれる (自由度が高い) し、複数年度 (最大3年) もらえるし、負担はあまり大きくない (義務は年1回2pの報告書だけ) し、けっこうよいと思う。情報通信が専門の人しか応募できないけど……。

夜、松本先生から東京のとんかつのお店の話を聞く。京都から出張だとあまり飛行機を使う気にならないし、品川か東京の近くであるといいのだが、山手線の内側にはあまりいいお店がないらしい。銀座のお店、今度行ってみたい。

コメントを入れた修士論文を返信してから、ひたすらメールの読み書き。明日からまた書類集めに奔走しないといけないのだが、かなり大変そう。

深夜、終電に間に合う!と思って研究室を出たはよいものの、車のフロントガラスが凍っていて、溶けるまで待っていたら間に合わなかった……。もうそういう季節か。結局 Google Maps の音声ナビを使って国道1号の下道を使って帰ってきた。今回初めて使ったが、かなり正確で、指示も的確 (日本語で読み上げてくれる)。単位がときどき「マイル」「フィート」「メートル」ごちゃごちゃになるのがご愛嬌だが、相当使い勝手がよい。カーナビを買おうかと思っていたが、これ買わなくていいかも。バッテリーはけっこう消耗する (カーナビ中ずっと画面がついていて、音声も出る) ので、シガーソケットから給電するケーブルがないと、長時間使用はできないと思うけど……。