忙しかったりしんどかったりするときが一番成長している

朝、諸事情により家を出るのが遅れる。電車を一本逃すと20分変わるのが痛い。

午前中、共同研究の打ち合わせでNTTへ。毎月進捗報告をしているのだが、実験結果があるとやはり話しやすい。というか、次に何をやればよさそうか、ということがクリアになってくるので、少しでも手を動かしておくのは大事だと思う。自分自身、修士のときは共同研究で不定期に進捗報告をする必要があり、それはそれでしんどかったのだが、あとで考えてみると、周りの人たちからなんらかのフィードバックがもらえたので、それが勉強になっていた。

研究を始めてすぐのうちは、できるだけ実験して先輩やスタッフからコメントをもらったほうがいいと思う。やってから相談してみると、時間をかけても分からなかったことが一瞬で「なんだ、そうやればいいのか」と教えてもらえたりするが、論文を読んでばかりで手を動かさない人は、研究に有益なコメントをもらいにくいと思うのだ。もちろん論文を読まないよりは読んだ方がいいのだが、論文を読んで研究をした気になって満足してしまうのも弊害があり (論文を読むのは勉強熱心ではあるが、論文に書かれていないことをやるのが研究なので、読んでいるだけでは研究にならない)、ある程度読んだらそれ以上読まないで実装に集中する時期、というのを作ったほうがいいんじゃないかな。

午後は学内実習のミーティング。聞くにつけ、松本研のM1の人たちはオーバーワークだと思う。自分自身そこを通ってきたので、同情はするが、厳しい環境を乗り越えたら力がついてることは保証するので、暖かく見守るしかない。自分も、「最近ブログやTwitter見ると忙しそうですね」と言っていただくことがあるのだが、M1で入学してからM2で学振の申請書を書き終わるまでの1年2ヶ月、平日は毎日睡眠時間3-4時間だったので、そのころと比べると今のほうが余裕あるし、さすがに研究室で寝るのはもうないと思うが、あれだけ忙しくても同期もいたから乗り切れたんだろうなぁと懐かしく思い出す。博士はともかく、修士のうちは楽しいので、ぜひ今のうちに (忙しいのも含めて、それが学生生活だと思って) 堪能してほしい。

夕方から科研費の申請書の執筆に復帰。午前3時半にとりあえず全体が埋まったバージョン (第0稿) が完成。明日の17時が事務の方のチェックしてくれる学内〆切なのだが、それまでに2回くらい版を上げたい。最終〆切までに少なくとも第7-8稿くらいにしたいのだが、月末〆切の他の用事がありすぎて、図表の作り直しと整合性のチェック以外はあまり時間が使えなさそう……(11月1-2日が勝負か)

午前4時過ぎに帰宅したらまだ妻が起きていてびっくり。待っていてくれたらしく、嬉しいやらなにやら。〆切前に追い込むのは昔から変わっていないが、そろそろ家族のことも考えて、もっと早く帰ってこないとだめだなあ。最近論文を書くときは主にコメントを入れる側なので、週末や夜は休むことが多いのだが、自分で書くとなるとやっぱり自ら追い込みにかかってしまうのである……。