食べよし飲みよし温泉旅行

天橋立2日目。朝風呂に入る。入る度に身体が軽くなる気がする。朝ご飯もとてもうまし。そういえば「何々しなさい」という意味で京都では「食べよし」「飲みよし」と言うらしいのだが、けっこう生産性の高い表現のようで、「産みよし」などと言ったりもできるようだ。こういうどこまで言えるかは方言に関して内省が利かないので、ネイティブに教えてもらう (あるいは観測する) しかない……。

朝風呂と朝ご飯を済ませて部屋に戻ってだらだらしようと思っていたら布団を上げられてしまっていたのだが、気にせず畳の上でごろごろ。広い和室というのは住むには掃除が大変だろうが、旅行のときは快適である。楽天トラベルの「記念日プラン」で予約したこの部屋、伏見の我が家より広いし……。(仲居さんから「何の記念なんですか?結婚記念日でしょうか?」と聞かれて「退職記念です」と答えたら、どうも自分が退職した記念日だと思ったそうで、記念写真も自分中心で写してくださって、なんだか微妙な感じであるが)

チェックアウトしていわゆる「天橋立」に向かう。途中、船の往来に合わせて橋が回転する廻旋橋 (写真はちょうど回っているところ) というのがあり、ちょうど回っているのを見ることができた。どうやら日本海側から内海へ土砂を運んでいるようだが、後で調べてみるとニッケルや石炭を輸送するために1日数十回往来するらしい。

天橋立というのは要は砂州なのだが、眺めが見事な場所が何箇所かあり、今回は「成相 (なりあい) 寺」というお寺がある北側から見ることにする。天橋立を歩いて北側に渡っても4km弱なのだが、ゆるく行こうということで観光船に乗ってみる。日が陰ると少し寒いが、風が気持ちよくて清々しい。

山の上へはリフトかケーブルカーで途中まで登り、そこから成相寺まではバスのようである。天気もよかったのでリフトを使い、展望台へ。見晴らしもよく、ただ乗り物に乗ってきただけだが達成感がある (笑)

お昼を食べてかわらけ飛ばし (土でできた直径10cmくらいのかわらを投げる) をしたりして、ここからバスで成相寺に行くか、下山して温泉に行くか協議して、温泉に軍配が上がったので、来たのと同じ道を同じように帰る。駅前の天橋立温泉というのが唯一の外湯だそうで、入ってみる。設備はいまいち感があったが、温泉自体は満足。毎年1回くらいはこうやって温泉宿に家族旅行できたらいいな。

帰りはおみやげを買ってから喫茶店で特急までの時間を待ち、福知山経由で帰ってくる。福知山、思ったより巨大な町でびっくりした。好きな感じの街並みだなと思っていたら、やっぱり昔は城下町として栄えていたところのようだ。(明智光秀がここを支配していた豪族を倒してから栄えたそうな) 至るところに歴史あり、である。

夜は京都駅でいったん外に出て、伊勢丹の地下でお弁当を買って帰る。京都駅も東京駅も品川駅も再開発で便利になったものである。奈良にいるとあまり恩恵を受けられないのだが……。