共同研究・秘密保持契約・特許

朝 Kevin さんから共同研究の手続きについて聞かれて、そういえば自分も直接共同研究の契約をしたことがないことに気がついた。基本的に共同研究は松本先生の名前でサインしてもらっているのだ (そうしておいたほうが、学生の人に入ってもらうときに進めやすくなる。助教の身分だといつどこに行くか分からないので……)。

共同研究扱いにすると研究費も発生したり、大学の知財を通したりしないといけなくて面倒くさい (数年前までは松本先生が印鑑を押すだけでよかったのだが、最近はいろいろと言われるようになってきた) ので、秘密保持契約だけで済むときは秘密保持契約だけにしておくこともあるのだが、契約でもめて (先方は社内決済がすでに降りているのに) 半年近く共同研究がスタートできなかったりするのを見ると、権利関係で研究者を保護してもらえる利点を考慮しても、もう少し柔軟にできないか、とも思ったりする。

知材といえば、大学の知材の方から 自分名義で出された特許がある と教えていただいて、そういえば昔書いたなぁ、と思い出したりしたので、そういうのはありがたいし、企業と大学との間の調整関係でいろんなことをしていただいている。この特許、出すだけ出した、という形だが、書く過程でいろいろと勉強になった。大学にいたらほとんど書く機会がないので……。すっかり忘れていたが、出願してから1年半以上経つので、特許の登録に関わらず、公開されたらしい。

さて、午前中はひたすら仕様書書きの続き。過去大学が出した入札の仕様書をもらったので全部開いてにらめっこして解読し、今回入れるべき文言を入れる、という作業。仕様書作成の注意点を読んで、書くのは面倒くさいことは覚悟していたが、ここまでややこしいとは……。自分も学部時代であれば楽しくやっていただろうが、最近はこういう作業をする時間があったら論文の1本でも書きたいと思いつつ、結局誰かがやらないといけない仕事なので、心を無にして作業に徹する。

午後、共同研究の電話会議。3箇所と Skype をつないだのだが、全部カメラがつながっていて個人的には驚いた。ビデオ会議だと、2箇所までしかカメラをつなげられないと思っていたのだが、勘違いだったのかな。夏のインターンシップについての話が出たのだが、3週間だと相当短いので、事前に準備できるところは準備しておかないとなぁ。

夕方はソーシャルメディア解析勉強会。hirotsugu-e くんの進捗報告。毎回ちゃんと実験の差分があって偉い。今日で夏前の勉強会は最終回。この勉強会はM2の人が5人所属しているのだが、8-9月をどれくらいがんばるかで修士論文の完成度が相当変わってくるので、勉強会や研究会がなくて一気に研究を進められるこの時期に、実験の基礎的な部分は全部形づけておけるといいかなと思う。

研究室で NLP 若手の会に誰か出してみないかと勧誘してみたのだが、反応が薄く、ちょっと心配になる。今回は単独開催ではなく研究会と連続開催だし、それなりに聞きにくる人はいるのだろうと思うのだが、発表する人も例年並にはいてくれたほうがいいよなぁ。(NL 研と若手の会シンポジウムとで、発表者を奪い合っているのかもしれないが……)