責任を持ってできない仕事は断る

今日の夕方から山口に旅立つので、朝のうちに洗濯したり掃除したり。今年一緒に暮らすようになってから、妻が帰って来たら喜ぶかな、と思ってやってあげることが多い。恥ずかしながら今まであまりそういうことは思わなかったのだが、一緒にいればいるほど考え方も変わってくるものだな〜。

午前中、メール。そして査読。終わらない。これは新幹線の中コースか……。

お昼、打ち合わせの電話。本決まりでないことがいろいろあるのだが、うまくいくといいな。今回のお話も、もっと時間があれば本格的に取りかかれるのだが、現状責任を持ってできる仕事には限りがあるので、涙を飲まなければならないことも多い。どうやったら単位時間当たりの仕事量を増やせるのかなぁ。

その後、CJE++勉強会。[twitter:@jhirwin]くんが論文紹介してくれる。松本先生がいつも「やってくれる人いないかな」と言っているテーマに関する論文だったので、もしや研究テーマをとうとう変えたのかな?!と思いきや、松本先生から「今後はこういう研究するの?」「いいえ」というやり取りが……。

「英語じゃなくて日本語でも中国語でもいいから、絶対こういう研究は役に立つから、論文は書きにくいけど、地道にやってくれる人がいたら嬉しい」と。確かに松本先生は論文を書くために研究するのではなく、本質的に自然言語処理に貢献するような研究を奨励しているし、若い人は華々しいかっこいい研究をやりたいと思うのかもしれないが、地味な研究でも後に残るものをやるのは大事だと思う。

午後、全体研究会。就職活動で研究している時間が取れないと、なかなか厳しいのだが、そろそろ研究再開できたらいいんだけどなぁ。とはいえ、決まるまで他のことが手に付かない気持ちも分かるし、自分にできるのは、研究に戻って来たときスムーズに着手できるよう準備しておくことである。(一応みなさん就職活動前に取り組んでいたテーマにそのまま戻るようなので、そこまで出戻りは生じないのだが、変えないほうがいいところと、変えたほうがいいところとあり、ちょっと整理できるといいのだけど)

質疑でついフォローのコメントをしてしまったが、多分ほとんどの人にとっては「そんな変なことになっている事情なんて知らないよ。釈明されてもねえ……」という情報だったな、と思って反省……。自分も研究に関しては松本先生と全く同意見なのだが、大人の事情に板挟みになってかわいそうなことにならないように、ややこしいことはできるだけスタッフの側で吸収しておいてあげたいのだけど、手が回らずかなりの部分を自力でやってもらっているので、なんだか申し訳ない。(こんなことになるのも、今年度限りにしたい)

研究会後、[twitter:@keiskS] くんが NAACL という国際会議の参加報告をしてくれる。今回はカナダのモントレオール開催 (2013はアトランタの予定) で、自然言語処理では最もレベルが高い国際会議の一つである。今回は英語の誤り訂正のワークショップでポスター発表があり、松本先生と2人で行ってきたのである。発表関しては次回の言語教育勉強会で報告してくれるそうで、今回は会議全体の参加報告。初めての国際会議参加ということで、いろいろと吸収してきたようで、参加報告もおもしろい。新幹線の時間がぎりぎりだったのだが、最後まで聞いてよかった (笑)

そういえば自分も修士のときNAISTのお金で2回海外に行かせてもらったことがあり、特に2回目の海外で2006年の COLING-ACL という自然言語処理で最も大きな国際会議に参加したとき、とても研究に対するモチベーションが上がったので、研究を始めた早いうちにトップレベルの国際会議に参加するのは、けっこういい経験になるのではないかと思う。(自分にとっては、どういう人が論文を書いているのか直接見ることができたのが大きかった。怪物のような人たちではなく、普通の人たちで、これなら自分も書ける、と思ったり (笑))

時間が押していたので車で急いだのだが、ちょうど通勤時間とバッティングしていてヒヤヒヤものであった。なんとか間に合ったが……。