教えるほうが教わるほうより遥かに学ぶことが多い

午後から言語処理学会の年次大会の発表練習。今日の発表練習は4人。2時間で終わるかと思いきや、たっぷり2時間半。

昨日の修士論文の発表会をベースにできる人たちの練習と違い、ほぼスクラッチからスライドを作らないといけない人もいて、けっこう大変。ツッコミは全部ごもっともな感じだし、反映してもらえると嬉しいな。こうやって何回もコメントをもらうことで、自分の考えも整理されたりするし。

スプリングセミナーのスライドの用意。基本的には前回の使い回しなのだが、1/3くらいは書き下ろしで、更新しないといけないところもあるので、いろいろと切り貼りしたり。むしろ今回 TA を引き受けてくれた [twitter:@keiskS] くんや yu-s くんたちに感謝。今回演習部分は全部2人におまかせしたのだが、彼らの作ってくれたスライドも気合いが入っていておもしろい。

やっぱり教わるより教えるほうが勉強になる、というのは本当だなぁ (このことはこの日記でも何回も書いているが)。最近妻からも「あなたは最近教えるのうまくなったよ。レベルが上がってコメントが変わった気がする」と言われているのだが、2年間助教として働いてみて、失敗したなと思うことも多々あり、過去への反省から前に進んでいたりするのかなと思う。

大学院は学部までと違って、誰かが教えてくれるものだと思ったら間違いで、自分が誰かに教えることで成長する、そういう場所なのだと思う。逆に言うと、周りにいる人たちは、自分の説明能力が低くても話を聞いてくれる、そういう人が揃っている環境であり、友人でも先輩でも後輩でも教員でもいいので、とにかく捕まえて自分の考えていることを話し、分かってもらう、そういうトレーニングを積むことである。教わることに慣れている人 (自分もそうだったが) は戸惑うかもしれないが、理解する能力ではなく理解してもらう能力を身につける、そういう機会を十分活用してくれるといいなと思うのである。