費用対効果を考えて電子書籍置き場は Google Docs に落ち着いた

今日は研究室にある新書と文庫は全部スキャンしてしまう日に決め、ひたすら裁断とスキャン。研究室にあってまだ裁断していなかったのは40冊ほど (研究室に置いている一般書は全部読み終わったものしか置いていない)。半分ほどスキャンしたところで、SugarSync (←ここから登録してくれたら登録した人と自分両方に+500MB されます!笑) の上限 (無料コースなのでいまのところ7GB) に達してしまい、難儀する。Dropbox (同上!でももらえるのは+250MB) も便利に使わせてもらっているのだが、こちらも上限が厳しい (無料コースなのでいまのところ2.5GB)。

box.com はいまキャンペーン中で、Android からアクセスすれば 50GB のボーナスがもらえる (自分は iPad からアクセスすれば 50GB のボーナスがもらえるときにアカウントを作った) のだが、こちらは Dropbox や SugarSync のように自動で同期してくれるフォルダを作ることができず、ウェブからぽちぽちと1ファイルずつアップロードしないといけないのがネック。(i文庫HDがサポートしているので、電子書籍を置くには適しているのだが) WebDAV 経由でマウントできるのだが、なぜか WebDAV 経由だと信じ難いくらい遅いので、結局 50GB あっても無用の長物なのである。

box.com でも Dropbox のように自動同期するソフトはないわけではないが、Business プランで契約する必要があり、月$15 (年$150) 払えば使えるらしいが、Dropbox だと年$99で50GB使えるし、Sugarsync なら年5,250円で30GB、10,500円で60GB使えるので、box.com の有料プランにお金を払うくらいなら、Dropbox か Sugarsync だなぁと思う訳である。個人的にお勧めするのは SugarSync であるが。公式サイトのEvernote と SugarSync を見事に使い分ける方法もご覧になるとよいかと思う。(でも SugarSync はとにかく機能が豊富すぎて最初使い方が分かりにくいので、シンプルな Dropbox も捨て難い。Dropbox のほうが微妙に転送速度速い気もする)

探してみたところ、安く大量に保存したいだけなら Google Docs でよいようで、デフォルトでは 1GB まで無料、そこから先は

  • 20 GB(年間 5 ドル)
  • 80 GB(年間 20 ドル)
  • 200 GB(年間 50 ドル)
  • 400 GB(年間 100 ドル)
  • 1 TB(年間 256 ドル)
  • 2 TB(年間 512 ドル)
  • 4 TB(年間 1,024 ドル)
  • 8 TB(年間 2,048 ドル)
  • 16 TB(年間 4,096 ドル)

というように課金されていくらしい。Mac から Dropbox 的に使いたい場合は Insync というソフトを使えばよいようで、これをインストールすると Google Docs に自動同期するフォルダを ~/Insync/GMail のアカウント名 に作ってくれる (複数アカウントに対応している) ので、ここに同期したいファイルを入れておけばよい。Google Docs は Word とか Excel のファイルしか使えないのかと思いきや、いまはファイルの種類の制限がなくなったそうで、任意のファイルを同期することができるのである。

価格的にも年$5で20GBからあるので、とりあえず20GBにしてみて様子を見ることにした。いまのところ160冊スキャンして5GBなので、たぶん研究室と家にある本を全部スキャンしても、20GBと80GBの間になるだろうし……。SugarSync のように任意のディレクトリを同期したりすることもできないし、何世代か過去のバージョンに遡ることもできないのだが、値段で考えるとこれが一番かなと思って (余った容量は GMail が使うこともできるので)。40GB くらいまでに収まるなら、お世話になり具合から考えて、SugarSync の有料プランにするのだけどな〜。ただ、漫画をスキャンし始めると、どう考えても SugarSync では足りないので、Google Docs しかないのだろうけど……。

(2012-01-13 追記) Insync で濁点・半濁点を含むファイル名をつけると、Google Docs 側ではずれて見える模様 (逆はずれたりしない。つまり、Google Docs で半濁点を含むファイル名をつけても Mac ではずれて見えない)。これは MacUTF-8 の正規化の扱い方に起因するものなので、仕方ない (Dropbox や Sugarsync ではずれないが)。iPad で見る分にはずれないので、個人的には困っていない (他人に見せるときちょっと不格好かもしれないが)。あと、GoodReader は Google Docs に対応しているので、GoodReader でダウンロードして i文庫HD で開けば読めるので、必ずしも i文庫HD が対応していなくてもよい、ということが分かり、Google Docs 最強、という結論に落ち着いた。