なんでもかんでも引き受けることはできないが

午前中、論文の添削や査読などなど。こなしたと思ったら次の依頼が来るのだが、きっとそういうものなのだろう。この時期、学生の人が第一著者だと、採択通知があるかどうかで来年度以降の生活が違ったりするだろうから、できるだけ引き受けたいと思うのである。(逆に、もっと前の時期に来る査読だと、お断りしたり、他のもっと適任な人を紹介したりすることもある)

昼は [twitter:@wk_kiyoshi] くんの学生発表。自分は司会。しかしなんでこんなに学生のみなさん質問・コメントしないのだろう……。質問力を上げるチャンスだと思うのだけどな〜。(自分は) 答えが分かっているような質問をし (て自分の望む答えが返ってくることを確認し) たりとか、「こうしたのはなぜですか」「それならこうしてみては」と誘導するかわりに「こうしないのはなぜですか」と問い詰めたりとか、質問する側も慣れていないと的確な言い方ができないもので……

午後は研究会。2人とも話は聞いたことがある話だったので、つつがなく。進捗報告のあと、[twitter:@seijik42] くんの国際会議発表練習。日本語に固有の問題を英語で説明するのは難しい。しかしみなさん英語よくできるなぁ。自分は M2 のとき初めての国際会議での発表だったが、9ヶ月オーストラリアでの留学経験があったにも関わらず、ここまで堂々と喋れなかった気がする……

発表練習終了後、1:1 ミーティング。最近研究室を超えてなにかするのがいろいろと難しい理由が分かってきた。学生同士で一緒にやる、スタッフ同士で一緒にやる、といったように、お互い同じレベルで交流がないと、なかなか研究には持っていきにくいものがある。研究でない完全な開発だったりすると、全然関係なく気楽にやれるのだけどな〜。

さらに夜、インターンシップ中の研究成果を発表するときの相談だとかなんだとか。自分は基本的にインターンをしていたときの研究発表は大学とは完全に切り離していたし (研究室の紹介で行っているわけでもないし、大学から旅費の支援も計算機の支援もされているわけでもないので)、共著者としてではなく、英文のチェックやコメントをいただく、ということはお願いしたけど、共著者はインターン先の人しか入れていないので、大学の研究室のスタッフに指導をお願いしたりはしなかったなぁ…… (それでも、インターン終了後の成果発表の旅費は、松本先生が出してくださったのだが)。

どちらの話も、形式的に面倒を見ることになっている人と、実質的に面倒を見ることになっている人がいるところで、自分がそのどちらでもないのにしゃしゃり出てなにかをする、というのはとてもやりづらいし、そもそも自分がやるべき仕事が他にもたくさんあってギリギリなのに、やらなくてもいい仕事をやっているというのも本末転倒な話なので、やるべき仕事でないうちはできる範囲でお手伝いする、という形になるかなと思う。本当はこういう形で序列をつけたくないし、頼ってきてくれる人は全部引き受けたいのだが……(Twitter でつぶやくと編集者の人から「原稿の進み具合はいかがですか」とすかさず言われてしまうので、つぶやけなくなった、という話を思い出した)