日本語コーパスと日本語教育・日本語学習

日本語コーパスの完成記念講演会の2日目。朝から吉野家で生姜焼き定食を食べたりして、ちょっとお腹いっぱい。

午前中のトークのあと、例によって2時間のポスター。自分のところで聞きに来てくれる人たちはほとんど言語学の人たちだったようだが、昨日より人も少なかったので、ちょくちょく他の人の発表を聞きにいったりする (最近どんな感じか聞きに行った、というのが正確だが……)。いつもの日本語コーパス関係の集まりと違い、外部の人もたくさん聞きに来ていたせいか、どの方のポスター (デモ) もおもしろい。いずれにせよ昼ご飯また食べそびれたが……

午後のトーク日本語教育に関するシンポジウム。開会の辞で「文理融合に加え、これからの日本語コーパス日本語教育も加えた3本柱で行きたい」という話があったが、日本語教育に関する研究も盛り上がっている。特に第二言語としての日本語教育・日本語学習は、需要も急増しているし、母語の影響などおもしろい課題がたくさんあるので、こうやって取り上げられるのは喜ばしい。

第二言語としての日本語学習のための「基本動詞ハンドブック」というものを国語研で作っているそうで、それと組み合わせてコーパスから用例を検索する NINJAL-LWP というシステムの開発に関するトークがおもしろかった (デモシステムはまだ一般には非公開)。普通の KWIC 検索は文字列が一致した用例を一覧表示するが、このシステムは文法項目ごとに用例が見られるらしい。本当は語義ごとに表示したいのだろうが、語義曖昧性解消するのは大変なので、このあたりが落としどころなのだろう (文法項目ごとに分けて見せたほうがよい、というのは日本語入力でも同じで、名詞なら名詞で固めて表示したほうがユーザは納得度が高い)。Aべかわさんとも日本語作文支援システムなつめについて話したが、こういうシステムを作って使ってもらう、というのは大事である。

奈良に帰ってきたら23時……。明日はミーティング三昧だし、ちょっとなんとかならないものか。