大学院生は夏が研究の天王山

朝起きて論文の添削。まだだ、まだ終わらんよ! 

Adobe Acrobat でいろいろ書き込んで送ったのだが、MacPreview.app で見ると書き込んだコメントが見られないというお決まりの罠があり、残念なことに……。全く見られなければ「おかしい」と思うのだろうが、中途半端に見えるので、添削された人はなにかコメントが書かれていることに気がつかないのである。しかしこれは気がつかなくても仕方ない。自分も1回これで失敗しかけたことがあり、Preview.app を信用しないことにした。みなさん、添削が書き込まれた PDF を Mac で開くときは Adobe (Acrobat) Reader で開きましょう。ちなみに MacAcrobat (Reader) だと注釈一覧が印刷できるのに、LinuxAdobe Reader だとできないらしい。それはそれでちょっと……

結局共著で書いていた国際会議の論文(x4)全部通っていたようで、ほっとする。学生のみなさん、レビューでもらった評価もそれなりに高く、ありがたいことである。けっこうレビュー事細かに書いてくれているので、いろいろと最終稿までにやるべきことがあるようだ。

しかしながら、全部通ったということはカメラレディ (印刷用の最終原稿) の〆切がまた4つ同時に来るという意味で、早めに準備しておかないと厳しそうな雰囲気……。(というかワークショップのカメラレディも同じ日が〆切なので、5本同時に見ることになるかも) 今回は松本先生も早め早めに手伝ってくれるそうなので、遠慮なくお願いしよう。8月19日〆切なので、夏は忙しそうである。

昼 tooru-h さん来訪。大規模知識獲得のための固有名詞間の関係抽出 についてのトーク (博士論文の中間報告)。タスクは自分好み。プレゼンテーションうまいな〜 たくさん研究室の学生の人たちが聞きにきてくれて嬉しい。やっぱりうまいプレゼンテーションを見ないと自分でできるようにならないので……

午後機械翻訳勉強会。EMNLP (自然言語処理のトップレベルの国際会議) の発表練習と、メンバーの進捗報告x2。明日から会議らしいので、あまりたくさん言っても反映しきれないと思うのに、ちょっとコメントしすぎてしまったかも……。適宜取捨選択していただければ。進捗報告もそれなりにみなさん進んでいるようで、このまま夏も継続して取り組んでもらえればなと思う。

夕方は意味談話勉強会。@shirayuくんの進捗報告。こちらもこれまでの研究のチュートリアル修士論文からの差分、そしてこれからの研究計画の話があったりと、盛りだくさん。みなさんがんばりますな〜 8-9月は2ヶ月あるので、この時期にまとめてがっつり研究を進めてもらいたいものである。

大学にいるとつい8-9月は「夏休み」と言ってしまうのだが、実は大学院だとあまり休みではなくて、単に研究室の定常イベントがないというだけで、この時期は集中して研究を進めておく期間だったりする。夏がんばっている人が秋以降成果が出てくる、というのは受験なんかとも同じで、固めて時間が取れる機会にがんばるとよい。「夏休み」だからといってがっつり休むとあとで困る、というのは大学院生も受験生も同じで……(その割には世間的には小学校の夏休みみたいな感じで「どうせ学生なんだから暇なんでしょ?」と思われたりするのは大変遺憾である)

夜は電話会議。もう残り24時間を切り、そろそろ収束するかと思っていたが、完成度はまだまだのようである。というか、自分もけっこう見ているはずなのに、ローカルな修正を繰り返していると、気がつかないことがあったりして、冷や汗。自分が書き換えたところがむしろ不明瞭にしていたりして、これも指導力不足で申し訳ない。自分の論文力もまだまだだとつくづく思う。精進したい。