研究の仕方は研究室それぞれ

朝、パスポートの捜索活動。さすがにアメリカ行きが10日後に迫っているので、そろそろパスポートがないと行けないのである。

引っ越し後荷解きしていない段ボールが10個ばかり家にあるのだが、段ボールの置いてある部屋には電灯がなく(5部屋中3部屋だけ電灯がある)、いつも夜にしか家にいないので、段ボールの中を探すことができないのだった。引っ越し後にパスポートを取得したと思い込んでいたのだが、日記を検索すると(こういうときウェブ日記をつけていると便利)どうやら引っ越し前にパスポートを取得していたようで、それなら引っ越しの段ボールの中に入っているだろう、というわけ。

1時間弱探し、10個ある段ボールのうち9個目でようやく発見。「書類」と書いてある段ボールの中からカレー粉が見つかったり、自分の整理能力を疑ってしまう……。(ちなみにパスポートが入っていた段ボールは寝室の押し入れの中に入っていた段ボールで、衣類が入っていると思っていた)

IJCNLP 2011 Blog によると、これまでこの会議では300件くらいだったので、同じくらいを予想していたのに、今年は500件以上来たそうで、査読者が足りないらしく、プログラム委員を頼まれた。今回共著で出したのが4件、研究室全体で関わっているのは8件 (ワークショップは除く)。確かにこれくらい出したら査読も手伝った方がいいか……。あとで松本先生から「メール行った? 数が多いらしいので紹介しておいたから」と教えてもらう。そういうことだったのか。あと「IJCNLP」という検索単語で画像検索するとどうも不思議なことが起こっているらしい(Bing 検索は普通だが、GoogleYahoo! Japan のは……)。どうしてこういうことが……

午後は研究会。M2の3人。月曜日の勉強会でも松本先生が「全体の研究会の前に所属する勉強会で一度進捗報告をしてもらっておいて、そこで叩いてもらっておいたほうがよいのでは」とおっしゃっていたが、今回はあまり考えていなかったので、研究会のあとに勉強会が当たっていたりしている。来期のスケジュールを組むときは考慮しよう。

夕方からNAIST情報若手の会。今回の参加者は6人。新任の助教の方の歓迎会と来週から旅立たれる方の壮行会を兼ねている。「毎回参加ですか?」と言われたが、1-2月に2回くらいあったのは行かなかったので、参加率は50%くらいじゃないかと……(新しい人が来るとき、あるいはこれまでの人が去るときはできるだけ行こうと思っているのだが)

今回は人数が少なかったので、グループが分裂せず会話できたのはよかった。査読の話とか、分野によって少しずつ違うな〜。自然言語処理人工知能では paper bidding といって「自分はこの論文を査読したい」という投票ができる場合があったり、あるいは author response といって著者が査読に対して反論する機会があったり、はたまた著者に結果を返す前に査読者間でコメントの擦り合わせをする機会があったり、いろいろな形態があるのだが、他の分野ではそういうのがあったりなかったり。

あと松本研では割と学生が (テーマに悩んでいる人は別として) 自分の好きなテーマで研究していると思うのだが、教員が考えたテーマで研究するという研究室も少なくないと……。「それは楽でいいですね。でも松本研に来る学生が優秀だからできるんですよ」とのことで、それが事実かどうかは分からないが (他の研究室の学生知らないし)、これはこれでどんなテーマが来ても面倒を見るのは、自分のよく知っているテーマの面倒を見るのと比べると大変なんじゃないかと思う。松本先生はいろんなパターンの研究についてなにがしかのコメントをできるので、すごいなぁと思うことが多々ある (外部の研究会でも、コメントに困るような発表に対してもしっかりツッコミを入れていたり。東大の中川先生もこのあたりちゃんと応対していて、さすがだと思う)。

オープンキャンパスの代休とか夏期休暇なんて取る暇がない、という声を聞いたのだが、自分は去年普通に有給と合わせて7月に1週間休み取ったし (今年も妻が休みを取るタイミングで7-9月のどこかで取る予定)、オープンキャンパスの、というか先々週から先週にかけてたくさん働いた分、今週は仕事少なめにしているし、研究室によってけっこう違うものだな〜。

帰りは学園前からバスで大学最寄りのバス停まで帰ってきて、20分歩く。この道歩くのも久しぶり。懐かしいな〜。車を手放してから歩く機会が増えて、修士のころの生活をよく思い出す。これくらいのんびりした生活のほうがいいと思うのだけどね。大学の宿舎の駐車場、去年の3月に申請したら「十数人待ちです」と言われて待っていたら、今週「空きましたがどうしますか」という連絡が来て、とりあえず8月までには車をなんとかするだろうから、お願いすることにしたが……。