ゆっくり新学期の準備

午前中、飛び級NAIST (松本研) を受けたいという人の相談に乗る。松本研は1-2年に1人くらい飛び級の人がいるような気がする。意欲的な人が多いのはいいことである。

ただ、飛び級すると、経験があまり積めていないのに学年だけ先に進んでしまうので、本当に相当頭の回転が速いか、あるいはものすごく努力するかしないと、けっこう苦労するのでは、と老婆心ながら思ってしまう。自分は飛び級ではなく浪人・留年してから大学院に来たし、飛び級しないできっちり標準年限で大学院生活過ごしたが、むしろ留年とか浪人とかしているぶんマイナスに引かれても仕方ないと思ったりもしたのに、自然言語処理の研究の世界ではそんなことは全然関係なく、現在できること(+経験)を評価してくれるので、逆にびっくりしたものである。

そういうわけで、分野によるのかもしれないが、人生あまり急がなくてもいいんじゃないかな、と思ったりもする 。普通の人が4年かかるところを3年で終えられる実力があるなら、浮いた1年海外に行くとか、インターンに行くとか、RA のアルバイトするとか、余裕があるぶん他のことして経験値積むほうがおもしろいんじゃないかな〜と。博士に進学するなら、修士を1年で飛び級する、あるいは学部3年から卒論書かずに飛び級するより1年しっかり論文書いて学振取る方がいい、というのと同じかな (学部3年で飛び級しても卒論書く人もいるし、書けるならたぶん飛び級しても進学して伸び悩むことはないのだろうけど)。繰り返しになるが、あまり生き急ぐことはない、と思う。

あと、飛び級とのことで [http://twitter.com/shirayu:title=@shirayu] くんがいたら話を聞かせてくれたらと思ったのだが、いなかったので [http://twitter.com/syou6162:title=@syou6162] さんに話をしてもらう。忙しいところいろいろ応対してくれてとても助かる。というか、聞いているこちらのほうが「こういうふうに聞き返せばいいのか」と勉強になったりも。

さて、入試説明会を挟んでさらに松本研を受験希望の人が見学に来てくれたのだが、@underspecified さんのゲストハウスの予約とかで忙しく、お話できなかったのが残念。年度末振興でいろいろと忙しい。4月に入ってくるM1の人向けのプロジェクト実習の申し込みをしたり、研究室紹介のスライドを準備したり (これは去年使ったスライドを教えてもらったので、少し手直ししただけだけど)。4月4日には新入生に向けた研究室説明会があるし、もう1年経つのか〜……