研究発表は事前の十分な練習が全て

今日は恐らく1年で一番忙しい日、になる予定だった。

10時から jia-l さんの公聴会。先週の練習のときは5年間でやったこと全部を話そうとしてぎゅうぎゅうだったが、だいぶフォーカスを絞って作り直したおかげで、なにをどうしてやったのかがすっきりとなってよい。自分も去年の公聴会を思い出してちょっと胃が痛くなる……(けっこう緊張したなぁ)

11時から広報部会のミーティング。来年のスプリングセミナーとかオープンキャンパスとか。スプリングセミナーで今度は仮名漢字変換の演習を企画しようと思っていたのだが、なんだか時期的に無理なような? そういえば、確か今年もなにかやろうとして言語処理学会年次大会と重なったので辞めたのであった (そして松本研は今年スプリングセミナーの募集をしなかった)。これはまたサマーブートキャンプに持ち越しかな……。

なるほどなと思ったのは加藤先生の話で、高校生に話すとき、分かりやすく分かりやすくと思って作ったら逆にどうもピンと来なかったようで、「きみたちにはこんなこと分からないだろうけど、こんな計算してやっているんだよ」と一見理解できないような数式だらけで説明されたほうが、かえって「大学院ってこんな高度なことやっているのか!将来行ってみたい!」とおもしろがってくれることもあるそうだ。なんでもかんでも「見て分かる」ようにするのが最善ではなく、「分からない」ことにこそ刺激される人もいる、ということで。自然言語処理も活動は地味で、分かりやすいアプリケーションもなかなかないし、と悩んでいたが、むしろ意味不明な数式出しまくりで説明した方が、自然言語処理分野の研究をしたい、という予備軍には効果的なのかもしれない (笑)

11時半から言語教育勉強会の進捗報告。@seijik42くんと@tomo_wbくんが話してくれる。進捗の間隔が短いのにいろいろ実験してきていてすごいな〜。自分も口ばかりでなく手も動かさないと……。しかし研究は必ずしも思い通りに行かないのが難しくもあり楽しくもあるところ。予想通りに行かなかったときが腕の見せ所かな? ファイト〜

12時半から慌ただしくご飯を食べ、13時から修士論文の目次発表。今年は M2 が 10人いるし、絶対紛糾するだろうと思っていたが、割とテキパキと進み、15時の段階で残り3人。今年は松本先生が直々に指示を出し、事前に各自が所属する勉強会で練習をちゃんと済ませておくように、と号令をかけていたので、その効果が大きかったのかもしれない。そもそも目次発表自体なんでやるのか、という話はあるのだが、一応この段階でストーリーを練っておけばあとは実験結果を埋めて書いていくだけになると思うし、この段階で一度ストーリーを作るのはいいペースメーカーなのかも。目次発表やるならダラダラとみんなのいるところでやるのは無駄なので、来年も今年と同じようにやるとよさそう。

さて、15時から16時まで先週の楽天シンポジウムのパネルでご一緒した松井くにおさんの技術講演会。ニフティという会社について恥ずかしながらほとんど知識がなかったのだが、会社は楽しそうなところだなぁ。育児休暇を取る男性も年数人いるとか (そもそも育児に協力的な夫、「イクメン」が最近増えてきてはいるそうだが)、この部発祥のプリンが製品化までされた男子スイーツ部があるとか。 今度また学生を連れて「社会科見学」でお邪魔してみたい (笑)

17時から目次発表は再開となったが、大過なく終了。20時半から近鉄奈良駅徒歩1分のさくら町バールで研究室の忘年会。雰囲気のいい店で、みんなでわいわい話せてよかった。料理の種類と数 (質?) がいまいちだったような気がするが、年の瀬で10件以上電話して軒並み断られてようやく見つかったところらしいので、それを考慮に入れるといい選択だったと思う。終電の1本前まで飲んで北生駒駅から歩いて帰ったが、研究室のみなさんお疲れさまでした〜